千葉発4ピースバンド「HINONABE」
何処となく漂うミステリアスな雰囲気と、感情の奥底をすくい上げるような文学的な歌詞、熱量あふれるサウンドを武器に、次世代ロックシーンの旗手として急速に存在感を高めている彼ら。
2025年10月24日(金)には、6th Single『さよならきらきら』をリリースし、初の東名阪企画となる「Blue」を11月21日(金)から敢行する予定となっており、12月5日(金)の東京ワンマン公演はすでにSOLD OUTしている。
今回DigOut編集部は、バンド結成の経緯から、6th Single『さよならきらきら』の制作の裏側、東名阪ツアー「Blue」への意気込み、「HINONABE」が目指している将来像までメンバー全員に話を伺った。
「HINONABE」の始まり
ーー メンバーが集まったきっかけや、結成当初のエピソードを教えてください。
磯 敢太(Vo/Gt):
自分とギターの楓と、ベースのゆっけ(松岡)が高校の同級生で同じ軽音楽部だったんですけど、卒業後にXで募集をかけた時に来てくれたのがドラムのケンゾウです。
ケンゾウは最初のイメージだと怖いと思っていたので、初対面の時は全身黒のジャージで威嚇して行きましたね(笑)
ーーバンド名にもなっている「HINONABE」にはどんな想いが込められていますか?
磯 敢太(Vo/Gt):
元々、高校の頃にやっていたバンドが「ヒノきのぼうとおナベのふた」という長いバンド名だったんですけど、当時から曲調も変わってきたので、以前から呼ばれていた略称の「ヒノナベ」をローマ字表記して「HINONABE」になりました。
楽曲制作について
ーー楽曲の制作でこだわっている点、一貫している点を教えてください。
磯 敢太(Vo/Gt):
厳しくしていることは“理由付け”ですね。アレンジにしても音を出すにしても、一音一音ボーッとしてんじゃねぇというのは常日頃、自分自身に対しても含め言っています。
歌い方や演奏1つ1つに、何か質問されたら答えられるくらいのものにしようと思っています。
ーー皆さんスムーズに回答できるものなんですか?
磯 敢太(Vo/Gt):
前に楓のこと説教したよね(笑)
菊地 楓(Gt/Cho):
イントロを弾く時に適当に弾くなって怒られました…(笑)
ーー楽曲制作はどんな流れで進めていますか?
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
基本はボーカルの磯がデモを持ってきてくれて、スタジオで合わせながら探りつつ皆で完成させています。
ーー詞について、どこからイメージが生まれてくることが多いですか?
磯 敢太(Vo/Gt):
僕は、インプットが好きなので映画や本や漫画からインスピレーションを受けることが多いです。
ーーということはフィクションが多いですか?ノンフィクションもありますか?
磯 敢太(Vo/Gt):
僕の手に負える範囲で実体験を元に書いています。
6th Single『さよならきらきら』について
https://HINONABE.lnk.to/SAYONARAKIRAKIRA
ーータイトルに込めた思いを教えてください。
磯 敢太(Vo/Gt):
実は、タイトルが決まったのは曲が完成した後なんですよね。
僕の中の死生観を表現したかったんですけど、生きている輝きを表現する言葉ってたくさんあるじゃないですか。“ピカピカ”とかも光っていることを表すとは思うんですけど、なんか違うなと感じて“きらきら”を付けました。ただ、“きらきら”だけで生きている瞬間というのは、僕の中では表現として行き過ぎている気がしたので『さよならきらきら』に行き着きました。
ーージャケ写に描かれている横顔について歌詞と繋げるのであれば、過去の自分自身なのでしょうか?
磯 敢太(Vo/Gt):
自分の“きらきら”が無くなった場面でもあり、“きらきら”を無くした状態の僕が、まだ“きらきら”を持っている子達を見ている感覚ですね。
難しいですけど、自分でもあり“きらきら”という存在自体な気がします。
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
すごい難しいよね…
ーー歌詞に込めたメッセージ、または制作時の心境を教えてください。
磯 敢太(Vo/Gt):
歌詞はすごく苦戦しました。
実は、ひらがな表記から段々と漢字表記が増えていって、途中にタッチミスみたいなものも出てくるんですけど、成長と老いていく様を視覚的にも表現しています。
ライブについて
ーーライブ前と後に必ずやっている事や考えている事があれば教えてください。
松岡 優之介(Ba/Cho):
ライブ前は、緊張しちゃうのでグミを食べて気持ちを落ち着かせています。
終わったらライブの熱量に浸っています。
磯 敢太(Vo/Gt):
毎回ライブ前はおぇって嗚咽してます。
ライブ後は噛み締めて、ご飯を食べてることが多いですね。
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
その日によってテンションが上がる曲を聴いています。最近はMaroon 5が僕の中で再燃してますね。ライブ終わりは、余韻に浸ったりご飯を食べたりしています。
菊地 楓(Gt/Cho):
声を出しやすくする為にストローを使ったボイトレをしています。ライブ終わりは、僕の好きなブドウ味のミンティアを食べてますね。
ーーライブで一番大切にしていることは何ですか?
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
お客さんと一緒にライブを作り上げたいので、お客さんが観るだけのライブじゃなくて、ちゃんと体感してもらえるようなパフォーマンスを意識しています。
菊地 楓(Gt/Cho):
お客さんに喜んでもらえることが1番大切なので、ギターとして目立ちたい気持ちはありつつ、バンド全体のバランスを意識して演奏するようにしています。
磯 敢太(Vo/Gt):
来てくださってる方の顔を見るのが好きです。いつも嬉しいなと思ってフロアを見ています。
松岡 優之介(Ba/Cho):
お客さんに楽しんでもらうには自分が楽しむことが大切だと思うので、毎回ライブは楽しむようにしています。
ーー最近のライブで特に印象に残っている出来事を教えてください。
菊地 楓(Gt/Cho):
初めての土地でのライブでも、手を上げてノッてくれているお客さんが増えてきたのが実感出来て嬉しいです。
磯 敢太(Vo/Gt):
去年出た大阪・名古屋のサーキットよりも、2倍くらい多い方が集まってくれて登場の時の反応も全然違うので、嬉しい且つ驚きですね。
HINONABE LIVE 2025「Blue」について
ーー初の東名阪企画、今の率直な気持ちを聞かせてください。
松岡 優之介(Ba/Cho):
初の自主企画ということもあり楽しみな気持ちもありつつ、お客さんを楽しませなきゃいけないという責任を感じています。
磯 敢太(Vo/Gt):
東京でのワンマンライブは過去にしたことがあるんですけど、自分たちの企画ライブは初めての経験なんですよね。今回、名古屋・大阪のアーティストのブッキングは自分たちが出て欲しいバンドを選定して声をかけたので、全日程良い公演になると思っています。
菊地 楓(Gt/Cho):
いずれ大阪・名古屋でもワンマンライブがしたいので、それに繋がる良いライブにしようと思います。
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
今のところ緊張よりもワクワクが勝ってて、楽しみです。
ーー今回のツアーを企画したきっかけを教えてください。
磯 敢太(Vo/Gt):
3月にやったワンマンライブから時間も経って曲数も増えて、自分たちの伝えたいことも変わってきたので、新しい人たちとも出会えたらと思って企画しました。まだお披露目できてない曲を披露するのがすごく楽しみです。
ーー出演アーティストの選定はどのように決めましたか?
磯 敢太(Vo/Gt):
年齢層が近くて、自分達がやっている音楽とは違う感性を持っているし、すごく活躍しているバンドばかりなので対バンをお願いしました。
ーーHINONABE LIVE 2025「Blue」を通して、自分自身の個人的なテーマや目標はありますか?
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
東京でのワンマンは今年2回目なので、今までの期間やってきたことを全部出し切れるように、ここからもっと詰めていきたいです。
磯 敢太(Vo/Gt):
前回のワンマンライブでもたくさん伝えたいことがあったんですけど、そこからまた伝えたいことが増えたので、既存の曲も新しい曲も今までとはまた違う形で届けることができたら良いなと思います。
松岡 優之介(Ba/Cho):
まずはお客さんを楽しませたい、というのが第一です。
特に大阪・名古屋では初めて会う人もたくさんいると思うので、そういう人にも伝わるようなパフォーマンスをしたいなと思います。
プライベートな一面について
ーー音楽以外で現在ハマっていることや趣味はありますか?
菊地 楓(Gt/Cho):
最近ハマっていることは、映画館で映画を観ることです。
家だと集中できなくて、映画館だとすごく集中して観れるのでおすすめです。
松岡 優之介(Ba/Cho):
友達とゲームをしてます。最近だと高校の同級生とMinecraftというゲームをサバイバルモードでやってます。
磯 敢太(Vo/Gt):
最近料理にすごくハマっています。料理している時間が快楽であり、食べている時は至福ですね。この前、アッシ・パルマンティエという挽肉とじゃがいもを潰して作るフランスの伝統料理を作りました。
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
色んなところに行って、その土地の美味しい料理を食べることが好きです。遠征でも美味しいものを食べに行ってるんですけど、プライベートでも遠出したりしてます。最近は、横浜の中華街に行きました。
ーー家以外で落ち着く場所、またはよく行く場所はどんなところが多いですか?
磯 敢太(Vo/Gt):
家の近くの公園の原っぱで友達と寝そべって「雲はこんな形だね」とか話したり、キャッチボールしたり、遊具を使って鬼ごっこをしたりする時間が好きですね。
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
1つ目は、近所のコンビニのベンチでお酒を飲んでボーッと過ごすことです。2つ目は、近所の空き地のアスファルトで寝ることです。いつもとは違う、固いアスファルトの上で寝るのが好きなんですよね。
松岡 優之介(Ba/Cho):
通ってる大学の軽音楽部のメンバーと、休講や空きコマで部室に集まって話している時間が楽しいです。
菊地 楓(Gt/Cho):
1番落ち着く場所は家なんですけど、スタジオ練習やライブ終わりの車の中もすごく落ち着きます。窓を開けて1人で運転している時間や、雨の日なんかもすごく好きです。
ーー最近見つけた幸せや最近あった嬉しい事を教えてください。
菊地 楓(Gt/Cho):
最近、友達の誕生日をお祝いしたんですけど、近所のコンビニのイートインスペースで適当な会話をずーっとしていた時が幸せでした。
松岡 優之介(Ba/Cho):
色んなバンドの解散ニュースを目にするので、こうやって皆でバンド活動が続けられてることが幸せです。
磯 敢太(Vo/Gt):
移動中の車の中や、楽曲制作の過程でたくさん話し合った後に、こうやって皆で活動出来て幸せだな、と感じることが多いです。
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
遠征の時に、ご飯を食べてホテルに歩いて戻るまでメンバーと雑談しているんですけど、その時間が好きですね。
磯 敢太(Vo/Gt):
良い例えか分かんないけど、高校の仲良い4人グループの帰り道みたいな感覚だよね。
今後の目標について
ーー 今後の活動を通して「HINONABE」が目指している将来像を教えてください。
磯 敢太(Vo/Gt):
制作が好きなバンドなので、今後も曲をいっぱい作りつつ、しっかりサーキットやフェスに出演して、何かしら影響が与えられるバンドになりたいなと思っています。
ーー 音楽のことでもプライベートなことでも良いのですが、個人の目標を教えてください。
松岡 優之介(Ba/Cho):
グルーヴ感のあるベースを弾けるようになりたい、という目標があります。その為に、最近はドラムと2人でリズム感の練習を重点的にしていたりします。
佐藤 ケンゾウ(Dr/Cho):
僕もグルーヴ感を高めたいです。個人的な目標は苦手だった海鮮を克服しつつあるので、あとは光り物と貝類も食べれるようになって海鮮系を制覇したいです。
菊地 楓(Gt/Cho):
グルーヴ感は2人が作ってくれているので、僕はその上にノリ感を出せるように意識しています。プライベートな目標はランニングをしているので、1キロ平均3分台で走れるようになることです。
磯 敢太(Vo/Gt):
曲もたくさん作りたいですし、パフォーマンスの技術を上げるのはもちろんなんですけど、まずは、聴いてくれる方に伝えることが根本にあるプレーをしたいです。
ーー 最後にファンの方に一言メッセージをお願いします。
磯 敢太(Vo/Gt):
『さよならきらきら』もリリースされて、名古屋・大阪での企画や、東京でのワンマンライブなど今年最後のビッグイベントが予定されているので、今年の全部を振り切っていこうと思います!
全員:
(せーの)いつもありがとうございます!!
告知
HINONABE LIVE 2025「Blue」
大阪/名古屋公演のチケット、一般発売中!
・11.21(金)大阪/LIVE SQUARE 2nd LINE
w/muk/ライティライト
・11.28(金)名古屋/ell.FITS ALL
w/クレイジーウォウウォ!!/Crab 蟹 Club
・12.05(金)東京/shibuya eggman
ワンマン公演 ※SOLD OUT
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