“僕らの青の物語”をコンセプトに今年4月から電撃的に活動を始動した「微熱ノアト」
一度は音楽を諦めた経験がある4人で結成しており、挑戦を応援する青春ソングが多くのZ世代の心を掴み、結成4ヶ月にも関わらず2025年7月29日(火)に開催予定の「微熱ノアト1st ワンマンライブ」は既にソールドアウト目前という人気ぶりだ。
今回DigOut編集部は、バンドの結成経緯から、楽曲制作への想い、1stワンマンライブへの意気込みから今後の目標まで、メンバー全員に話を聞いた。
「微熱ノアト」の始まり
ーーそれぞれのプロフィールを拝見したところ年齢も経歴もバラバラな印象を受けたのですが、バンド結成のきっかけ、経緯について教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
僕自身、元々は地元の北海道でバンドをやってたんですけど、27歳の頃に一度音楽を辞めて上京したんですよね。でも、どうしても音楽がやりたくて、今一緒に作曲をしてくれているタカタに「もう1回歌でチャレンジしましょうよ!」と背中を押されたことがきっかけで結成に至りました。
ーー「微熱ノアト」というバンド名の由来を教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
一度北海道に夢を置いてきたけど歌への熱量は0になった訳ではなかったので、再燃した“微熱の後”はどうなっていくのかという物語をこのバンドを通して表現しようと思って「微熱ノアト」というバンド名にしました。
ーー三日月に街並みが重なっているようにも見えるバンドのロゴのコンセプトを教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
1つ目はバンドの裏テーマですね。
僕自身、歌を諦めた時は目の前にある小さい世界の中で可能性を狭めてしまったり「無理だな、辛いな」と思っていたので、バンドを通して再チャレンジする姿をお見せすることで、今ある世界だけじゃなくて視野を広げたらもっと面白いことがあったりするよってことを伝えたかったんですよね。
これをロゴデザイナーさんに相談した時に「月は正面じゃない裏側も実は綺麗に輝いているよね」と噛み砕いて表現してくれてました。
2つ目は、“℃”(摂氏)という表記と“月”を掛け合わせています。
楽曲について
ーー音楽を始めたきっかけを教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
本格的にバンドをやり始めたのは中学生の頃ですね。たまたま英語の授業で『We Are The World』を歌う機会があったんですけど、ベースをやっていたクラスの子が「お前良い声してるから俺とバンドしようぜ」って誘ってくれたんです。ただ、当時は全然バンドに興味がなくて断ってたんですよ。
それから半年くらい経ってGREEN DAYというイギリスのバンドの来日公演に「チケット代出すから一緒に見に行こうぜ」と同じ子が誘ってくれて観に行ったらめちゃくちゃカッコよくて「僕もこんな風になりたい」と思ってすぐギターを買ってバンドを始めました。
未結奈(Dr):
私は、お父さんがバンドをやっていたのでギターもベースもドラムもピアノも教えてもらったことがきっかけでした。すごく飽き性な性格なのでギターもベースもすぐに飽きちゃったんですけど、ドラムだけはずっと1人で続けてました。
まおたん(Gt):
自分が幼い頃から父親がオヤジバンドみたいなものをずっとやっていたので、練習スタジオに一緒に行ってドラムを叩いて遊んでいました。中学生になった頃に軽音学部に入ったので、家にドラムセットあるしドラムやろうかな、と相談したら「お父さんがドラムなんだからお前はギターを弾いて一緒にセッションしようよ」と言われたのでギターを始めました。
ーーまおたんさんはドリル系ギタリストとしても有名ですよね?
まおたん(Gt):
中学生の頃、ボカロやネットミュージックが好きでコピーして弾いた動画をYouTubeに投稿したりしてたんですけど「せっかく動画投稿するならなんか面白いことしたいな」と思っていて、ちょうど軽音学部の部室が技術室だったので工具もたくさん置いてあったんですよ。そこで顧問の先生がドリルギターの元祖のMR. BIGの『Daddy, Brother, Lover, Little Boy』という曲を見せてきて「お前もこれやってみろよ」と言われて真似しだしたのがたまたまバズった感じです(笑)
OKAMIN(Ba):
中学・高校の絶賛思春期頃に兄と姉は優秀なのに自分には何もないと感じて「何か一芸ができるようになりたい」と思ったことがきっかけで人とは被らないベースを始めました。
ーー楽曲制作はどのように行っていますか?また、大切にしていることを教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
僕が詞を書いて、タカタが曲にして、あとは皆で形にしていくことが多いですね。
曲のコンセプトを決める時は僕が一つの感情を思い浮かべながら伝えられる曲にしたいなと思っていて作っています。制作に関しては、まずは自分たちが楽しんでなんぼだなと思っているので、メンバーのテンションが上がる曲作りというのを大事にしています。
ーー楽曲制作をするにあたり、どういったところからインスパイアを受けていますか?
ヤマモトコージ(Vo):
日常の感情と過去の体験からですね。
別の仕事で学習塾をやっているんですけど、思春期の生徒と接している時に感じる感情とか、その子に感情移入して思ったことと、過去の自分の体験と結びつけて書くことが多いです。
ーーYouTubeに公開されている『gift』に関してどんな思いから生まれた楽曲になりますか?
ヤマモトコージ(Vo):
歌詞のままなんですけど、ちょっとした感謝だったり挨拶や声掛けがいつでもできると思っていたらそうじゃなくなることもあるということを、実体験と結びつけて、それをタカタが曲に落とし込んでます。
ーーMVのコンセプトはどなたが考えてるんですか?
ヤマモトコージ(Vo):
基本は未結奈が考えています。『gift』のMVは未結奈がカメラもやっています。
ーーMVでは比喩表現なども多く含まれているように感じたのですが、撮影で工夫した点とかありますか?
未結奈(Dr):
撮影自体、登場人物の女の子役をやってくれた福島さんも一緒になってアイデアを出しながら作成しました。
主人公の女の子には渡したかったものを渡せなかった過去があったという設定なので、その思い出を塗り替えるという情景を最後のラスサビ前で表現できたかなと思います。
福島さんには見えてないんだけど、“渡せるうちに渡さなきゃね “という歌詞で女の子を後押ししているような描写になっている点などは工夫しました。
ーー『gift』を聴いた人に伝えたい想いを教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
バンドのコンセプトにも近いんですけど「今伝えたいと思ったことは伝える、今やりたいと思ったことはやる」という後悔をしてほしくないメッセージが伝わって欲しいです。
ーー『glory days』は、家族愛を歌っているように見えて、実は全ての愛に対しての歌に感じたんですけどどうでしょうか?
ヤマモトコージ(Vo):
仰る通りです!『glory days』も今度MVが出るので楽しみにしておいてください。
ーー『今後どんな楽曲を作りたいですか?
ヤマモトコージ(Vo):
基本は皆の背中を押す応援歌が多いので、節目節目に合わせた応援歌を作っていきたいな、と思います。卒業とか受験とか部活だったりの応援する曲を作りたいです。
「微熱ノアト1st ワンマンライブ」
ーー2025年7月29日(火)の初ライブをワンマンにしようと思った理由を教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
バンドのコンセプトが、僕らがもう1回チャレンジする姿を見せることで「自分もチャレンジしてみようかな」と思ってもらえたり「コイツらがこんな無茶苦茶やってるんだったら自分にも出来るんじゃないのか」と背中を押すことなので、中途半端に現実的な目標をコツコツ積み上げるんじゃなくて、元々の夢を最短でバチっと叶えるという姿を見せたかったからです。
実は初ライブがワンマンって決まった時は、まだ『gift』のサビしか固まってないなかったんですよね(笑)
ーーワンマンライブに向けてショート動画が上がってましたが、どなたが企画してるんですか?
ヤマモトコージ(Vo):
基本は未結奈が担当しています。
僕はバンドとは別でYouTubeをしているんですけど、その企画・編集も未結奈がしてくれているので、未結奈をメインに皆が意見を出して作っていっています。
ーー初ワンマンライブの準備〜開催にあたり、どんな不安がありますか?
ヤマモトコージ(Vo):
グッズはなんとか出来たし、チケットも150枚は売れたのであと一息という感じで、実は1番不安なのは楽曲なんですよね。4月に本格的に活動を始めた時は『gift』も完成してない状態だったので、その状態からワンマン開催に向けて急ピッチで準備を重ねているところです。
初ライブでワンマンなので、お客さんも僕らの音楽を直接聴くことは初めてになるので、バンドとして伝えたいことや表現したいことが分かってくれるようなセトリを意識しています。
ーー「微熱ノアト」のファンの方はもちろん、どんな人に来てもらいたいですか?
ヤマモトコージ(Vo):
やりたいことはあるのに、あと一歩が踏み出せない人に届けたいな、と思います。
ーー当日への意気込みを教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
このバンドで伝説を作れると思っているので、伝説の1日目に相応しい日にしたいなと思います。
OKAMIN(Ba):
僕の人生初のワンマンライブなので来てくれる人に感動を与えられたら良いなと思います。
未結奈(Dr):
自分が音楽に救われた経験があるので、今悩みを抱えている人には微熱で人生が変わったと言ってもらえる最初のライブにしたいなと思います。
まおたん(Gt):
今までの僕の活動は、ネットでの画面越しが多かったので直接音楽を届けたいという想いが1番強いです。
「微熱ノアト」の目標
ーー今年も半分終わりましたが「微熱ノアト」としての2025年の目標を教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
まずはワンマンを成功させることです。
とにかく知ってもらう年にしたいなと思っているのでSNSの毎日投稿は続けていこうと思います。
ーー中期的な目標を教えてください。
ヤマモトコージ(Vo):
3年以内に武道館のステージに立つことが目標です。
ーー長期的(5〜10年後)な目標があれば教えてください
ヤマモトコージ(Vo):
抽象的になってしまうんですけど、メンバー全員の音楽で成し遂げたかった夢を叶えることが目標です。僕は、UKロックが大好きなのでイギリスのフェスでヘッドライナーを務めることが目標です。
まおたん(Gt):
地元が沖縄なので、ビーチのでっかいステージで凱旋ライブをやりたいです。地元に恩返しがしたいです。
未結奈(Dr):
「微熱ノアトで人生変わったよ」という人が増えるようにしていきたいです。
OKAMIN(Ba):
僕は、地元が茨城県なのでROCK IN JAPANのトリを務めることが目標です。
マネージャー上岡:
僕にも目標があるんですけど、ディズニーランドでフェスを開きたいです!(笑)
ーー音楽のことでもプライベートなことでも個人的な目標はありますか?
ヤマモトコージ(Vo):
自分がやりたいことは全部叶えるということが今の人生の目標なので、バンドも会社も絶対両方とも妥協せずに目標を達成したいです。あとは猫2匹と暮らしているんですけど、もう1匹飼いたいなと思ってます。
未結奈(Dr):
上京してからずっと言ってるんですけど、大きい家に住んで寿司屋の大将を呼んでパーティを開きたいです。友達とかお世話になっている人と一緒にお酒を飲みながら楽しむことが夢ですね。
OKAMIN(Ba):
公式のインスタでも公表しているんですけど、脱サラすることです。
まおたん(Gt):
まおたんギターを作って一般販売してみたいです。ピンクが好きなのでピンクの皆が使ってくれるようなギターを作ってみたいと思います。あとは、音楽を軸にしつつ、ケーキ屋さんもやりたいし、料理が好きなのでご飯屋さんもやりたいし、バーも開きたいです。やりたいことが多いんですよね(笑)
ーー「他のバンドにはここは負けないぜ!」というバンドの強みを一言ください!
OKAMIN(Ba):
チーム力だと思います。スタジオ練習のあとは必ず飲みに行って、くだらないことから超大事なことまで皆で話し合って決めているのですごく気持ち良いです。
ヤマモトコージ(Vo):
1回音楽を挫折しているメンバーなのでチームワークと気合は負けないですね。
未結奈(Dr):
スピード感は負けないと思います。皆で、ちゃんと形にしようとしているところも強みかなと思います。
まおたん(Gt):
出身地も違うし、個性もバラバラなのにチームワークによってピースが合わさって1つになれていることが強みです。
ーー最後にこの記事を見ている方にメッセージをお願いします。
OKAMIN(Ba):
古参になってほしいです!
ヤマモトコージ(Vo):
これからめちゃくちゃ面白い物語をお見せすることができると思うので、“1話”から見ていて欲しいな、と思います。
未結奈(Dr):
音楽が好きでも好きではなくても、1回見て欲しいなと思います。
見てくれたら何か感じるものが絶対あって、それが自分の人生において大きなものになるはずなので、是非見て欲しいです。
まおたん(Gt):
音楽だけではなく、ストーリー・人生を一緒に進めていける同じ1歩を踏み出せたら良いなと思います。
告知
微熱ノアト1stワンマン&お披露目ライブ開催‼️
2025/7/29(火)
「微熱ノアト1st ワンマンライブ」
場所:渋谷eggman
時間:OPEN/18:30 START/19:00
🎫チケット情報🎫
50枚限定学割チケット¥1,000
※おひとり様2枚まで
一般¥3,000 当日¥4,000
プレイガイド
https://eplus.jp/sf/detail/4324350001-P0030001
各種SNS
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