2016年から2023年まで、バンド「ドラマストア」のKey/Gtとして活動した後、昨年8月にはソロアーティストとして1stフルアルバム『animism』をリリースする等、活躍の場を広げている「toi(読み:トワ)」
現在は「ポルカドットスティングレイ」「ユアネス」「渡辺諒(ANTENA)」「ココロオークション」「 the shes gone」「幸祜」「THE FRANK VOX」「オレンジスパイニクラブ」「Hakubi」等、数々のメジャーバンドのライブやレコーディングにもサポートとして参加している。
(レコーディング、サポート活動では本名の「toriyama takashi」「鳥山昂」名義を使用)
今回は、前編に続き、アルバム『animism』に込めた想いから、自身との向き合い方、今後の活動について深掘りした。
1stフルアルバム『animism』題名の意味と込めた想い
ーー『animism』の意味と題名に込めた想いを教えてください
“アニミズム”って「石とか木とかそれぞれのモノに固有の意思が宿ってる」という意味があるんです。
いわゆる「信仰」を歌詞のない曲たちに置き換えてアルバムの題名に『animism』と付けました。
あとこのアルバムでは、自分の表現したい音楽を決定づけたいという思いもありました。
ただ自分はこういう音楽ができるんだぞ!という風にはしたくなかったので、技術は置いといて表現に重きを置いて作りました。
一つ一つ意味や解釈を分けて表現をするのが好きなのかもしれないです。
技術に関しては、練習すれば手は動くけれど表現の邪魔をするモノだと思っていて。
でも、表現って手を通して出るものだしそういった形も良いけれど、純粋な表現って案外手を使わずに出せたりしますし。
あとは、時間の流れを直線として考えて作りました。
1日の流れとして捉えて朝起きて仕事に行って帰ってくるでも良いですし、産まれた日から生きてきた年数を時間的に捉えて今は朝だな、という考え方でも良いですし。
最後は『HOME』という”家にかえること”を表現している曲で終わっています。
とりあえず一つの時間軸としてアルバムを聴いてくれれば良いなと思います。
ーー『animism』Release Tourについて教えてください
昨年(2024年)の9月にやりましたね。
楽しかったです。しんどかったこともありますが(笑)
というのも、自分がいつもサポートで同行している分、自分をサポートしてくれる人たちに完璧でありたいというか、あまり困らせたくなかったという思いが強くありました。
「ドラマストア」を聴いてくれていた方たちには”インスト”って表現は耳に馴染みにくいとは思っていて、プレッシャーや作業準備が大変でしたね。
でも、工夫を凝らしたりどう楽しんでもらえるかを考える良い機会になりました。
ーーMVになっている『hover over』についてどのような思いで作られましたか?
あの曲に関して言えば『animism』の中でも唯一意思がないんですよ。
特段こういう感情を表現したいとかではなくて、ただ自分が気持ちの良いリズム、フレーズを詰め込んだ楽曲です。
マネージャーさんと車で聴いていて「良いじゃん。じゃあMV作るか」みたいなテンションでした。
昨年(2024年)の元旦に作った曲だったんですけれど、ちょうど地震があったじゃないですか。
地震の事をSNSで知ったあとだったんですよ。
被災者の方の気持ちとか悔しさを乗せれば思いは乗るのかもしれないんですけれど、そうではなくて、「(自分)何やってんだろう…」という無力さや感情をひたすら音に打ち込んで作った楽曲です。
ーーファンクラブ『BLT club』の由来を教えてください
当時自分でサンドイッチ作るのにハマってたんですよね。
冷蔵庫の一段が、丸々朝食で使う具材で埋まっていた時期があったくらいハマっていたので、ファンクラブの名前に命名しました。
アルバムの中にも『BLT sands & coffee』という曲があるんですけれど、なんとなく朝の雰囲気をイメージして作った曲なので朝食の名前をつけました。
グッズに対する想いや制作の意図
ーーたくさんのグッズがありますが、グッズについて詳しく教えてほしいです
このトートバッグのデザインはアルバムのジャケットでも使用しているんですけれど”アニミズム”にも通ずる「モノに意思がある」ということをモノを入れるトートバッグに落とし込みました。
男女共に手に取りやすいグッズを意識するけれど自分が作りたいグッズ。使いたいと思うグッズを作りたかった。
それが叶ったグッズたちです。
音楽にも言える話ですけれど、音楽を聴く側、グッズを買う側の気持ちが分からなければ独りよがりになってしまいますし、割り切ってはいますけれど。
ライブを聴いたけれど音源の方が良かったな、みたいな。
そういったプレッシャーみたいなのはありますよね。
勿論良いプレッシャーではありますけれど、そんな思いも含め、沢山話し合って試行錯誤しながら試作品を沢山作りました。
自身との向き合い方、生き方
ーーSNSとの距離感についてお聞きしたいです
正直、苦手になってきたかもしれません。
昔は好きだったんですけれど、サポート活動をさせていただくようになったり、ソロとして活動する手前、誤解や語弊を生んでしまい周りに迷惑をかけてしまうリスクを考えると、やっぱり口数は少なくなってしまっているなとは思います。
でも楽しくは生きているので(笑)
最近は朝に散歩をするようになったり、ライトノベルを読むようになったり、少しずつSNSからはからずもですけれど、距離が出来てるかもしれません。
一般的な純文学作品はずっと読んでいたんですけれど、ラノベめちゃくちゃ面白いじゃんって。
ーー作曲やライブでのルーティンはありますか?
「ドラマストア」の時は、リハーサルが終わって本番前の時間は頭の中をスッキリさせる為に寝ていましたね。
サポートをするようになってからは、失礼になるので寝てませんけれど(笑)
僕の場合は、身体を入れ込んで弾くというより頭で音を組み立てたり、考えたりして弾くので頭が冴えていれば冴えている程、良い演奏ができるんですよ。
制作に関していうと楽曲の制作は朝が理想的ですけれど、作業にのめり込んで長時間作るのは夜が多いですね。
朝散歩して朝食を食べて制作するようにしているんですけれど、追い込まれたら夜にガッツリ制作します。
夜の方が濃い楽曲制作は出来ますし。
スッキリした曲だけではなくて、夜に気持ちを持っていかれながら制作した楽曲だったりとか、必要な過程ではあります。
ーー今後のビジョンについて教えてください
「ドラマストア」解散後に立てた自分の目標があって、ソロ活動とサポート活動、いわゆるアーティストとミュージシャンの活動の二本の柱でやっていけたら良いなと思っています。
段々とその柱が確立してきたので、それをひたすら育てていきたいです。
長期的なビジョンとしては音楽人として成長していきたいです。
20代の頃はフレーズの引き出しをたくさん用意はできたけれど、リズムとか感覚の話になってくると関わってくれる人たちと音の共有をしなきゃいけないと気づいてきました。
自然に身についていくとは思うんですけれど、より意識して良いリズムを持った人になりたいです。
“良いリズムを持った人になりたい”が長期的な目標ですかね。
ライブ告知
toiが様々なヴォーカリストとコラボレーションしていく1回目のイベント。
記念ずべき1回目は、盟友「渡辺諒 ANTENA」を招いて実施することが決定した。
toi presents Feature Live Vol,1
toi × 渡辺諒 ANTENA
出演:toi × 渡辺諒 ANTENA
開場:12:00/開演:12:30
チケット:前売¥3,500/当日¥4,000
<FC先着先行> 1/31(金)22:00 〜 2/7(金)23:59
Bitfan Ticket
https://toi.bitfan.id/events/10272
※ファンクラブ先行特典:当日演奏予定のデジタルピアノ音源
<一般発売>2/8(土)12:00〜
イープラスにて
info:toiofficial.info@gmail.com
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