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ギターにはパーツがたくさん!部位ごとの名称を詳しく紹介

ギターはボディやネックをはじめ、10種類以上のパーツで構成されています。
 
パーツの役割や機能をおさえておけば、より適切にギターが取り扱えます。
 
今回は、ギターを構成する各パーツの名称と役割について解説していきますので、参考にしてみてください。
 

ギターはパーツごとに名称がある

ギターは大きく分けて、「ボディ」「ネック」「ヘッド」に分けられます。
 

■ボディ
 
ボディとは、ギターで最も大きな面積を占める本体のことです。
 
弦の振動を音声信号に変えるピックアップや、音量や音色調整を行うコントロールノブなど数々のパーツが備わっています。
 
一般的にギターのボディは木材でできており、中身が詰まったソリッドボディ、空洞になっているホロウボディなどタイプがさまざまです。
 
種類の異なる木材を貼り合わされていることも多く、使用する木材によって音色や音の伸び(サステイン)など、音が変化します。
 
 
■ネック
 
ネックとは、ボディとヘッドをつなぐ細長い支柱部分のことで、ギターの首(ネック)部分です。
 
ネックにはフレットと呼ばれる金属製のバーが打たれていて、1フレットごとに半音階変化し、ボディ側に向かうほど高い音になります。
 
また、ネックとボディの固定方法によって、サステインやネックの握りやすさが変わります。
 
固定方法は、ボルトで固定する「ボルトオン」や、接着剤で固定する「セットネック」、ネックからボディの端まで一本の木材で貫通した「スルーネック」が一般的です。
 
 
■ヘッド
 
ヘッドとは、ネックの先にあるギター先端の部分のことです。
 
バイオリンのヘッドのような形状や、鳥のくちばしのような形状などメーカーの個性が出るパーツです。
 
多くのギターメーカーが、メーカー名やブランドロゴをヘッドに表記しています。
 
ヘッドのあるギターが一般的ですが、中にはスタインバーガーなどヘッドが存在しない「ヘッドレスギター」もあります。

 

ヘッドの各パーツの名称

ヘッドには、ペグやストリングガイドなど、主に弦に関わるパーツが取り付けられています。
 

ペグ

ペグはヘッドのサイドに取り付けられたパーツです。
 
ペグポストに巻きつけられた弦を巻き取ったり、緩めたりするのがペグの役割で、チューニング(調音)もペグを回して行います。
 
各弦に1つずつペグが備わっており、ペグの数を数えれば何弦ギターなのか(6弦、7弦など)分かります。
 
チューニングで触れることが多いため、ペグを固定するビスが緩みやすいので、弦交換のときにビスが緩んでいないか点検をしましょう。
 

ストリングガイド

ヘッドの中心付近に1つか2つ取り付けられているパーツが、ストリングガイドです。
 
弦にテンションをかけてびびり音をおさえたり、外れるのを防止したりする役割があります。
 
ストリングガイドのあるギターは、主にヘッドとネックが水平になっているタイプ(ストラトキャスターなど)です。
 
ヘッドに角度がついているタイプ(レスポールなど)には、ストリングガイドがついていません。
 

ネックの各パーツの名称

ネック周辺についているパーツの名称や役割について、解説していきます。
 

指板(フィンガーボード)

指板(フィンガーボード)は、ネックの上に貼られた細長い板です。
 
上で弦をおさえるので、指板やフィンガーボード、フレットボードと呼ばれています。
 
指板によく使用されている素材は、「ローズウッド」「メイプル」「エボニー」などの木材です。
 
また、指板は3弦や4弦付近が頂点となるようなRを描いており、ほぼ平面なものや、Rがやや強めのものなど、いろいろな形状があります。
 
Rが水平に近いと弦高が下げられ、弦を強くおさえなくても音が出せるため、速弾きなどのテクニカルな演奏に向いており、キツめのRはコード弾きに向いています。
 

フレット

フレットとは、指板に打ち付けられた金属製の細長い棒のことです。
 
ギターの音程を示すガイド役で、多くのギターには22本か24本のフレットが打ち付けられており、フレットの数が多いほうがより高音まで音が出せます。
 
1フレットごとに半音階。2フレットで1音階ずつ音が変わり、ヘッド側からボディに向かって音が高くなっていきます。
 
長くギターを使っていると、弦との摩擦によってフレットが削れてくるので、すり合わせや打ち直しが必要です。
 

ナット

ナットとは、ギターのヘッドとネックの境に装着されている細長いパーツのことで、弦受けとも呼ばれています。
 
弦の振動を支え、音の安定やサステイン(伸び)に影響する重要なパーツです。
 
ナットの材質にはプラスチックや牛骨、ブラスなどがあり、素材によって音色や響き方に違いが出ます。
 

ポジションマーク

ポジションマークとは、指板上に記されたマークのことです。
 
おさえるフレットが瞬時に判断できるよう、ガイドの役割を果たしています。
 
一般的にポジションマークが示されているのは、次のフレットです。
 
F(フレット):3・5・7・9・12・15・17・19・21・24(24Fギターの場合)
 
ポジションマークには、ストラトキャスターのドットマーク型、レスポールのブロック型、PRS(ポール・リード・スミス)の鳥型など、さまざまなものがあります。
 
貝殻で作った模様を指板にはめ込む「インレイ」がポジションマークになったギターもあり、高級感があります。(PRSのバードインレイなど)
 

ボディの各パーツの名称

ボディについているパーツの名称や役割を解説していきます。
 

ストラップピン

ギターを肩にかけるためのストラップをボディに固定するためのパーツが、ストラップピンです。
 
立って演奏する際にギターが安定するようボディの上部と下部に装着されており、ボディ下部のものはエンドピンと呼ばれています。
 
ストラップピンには、ストラップの切れ目にはめ込むタイプや、ストラップにもパーツを取り付けて固定するロックタイプがあります。
 

ピックアップ

ピックアップは弦の振動を電気信号に変換し、エフェクターやアンプに送る役割のパーツです。
 
ピックアップには、ストラトキャスターなどについているシングルコイル・ピックアップや、レスポールなどについているハムバッカーがあります。
 
シングルコイル・ピックアップは高音域よりのクリアな音が特徴で、ハムバッカーはパワフルで甘い音が特徴です。
 

ピックガード

ピックガードは、ピッキングなどでボディに傷がつかないようにするパーツです。
 
ストラトキャスターのように装着されているギターもあれば、PRSのCustom24などのように装着されていないギターもあります。
 
ボディの半分ほどの面積を占めるため、見た目の印象にも影響を与えます。
 

ピックアップセレクター

ギターに搭載された複数のピックアップから、どのピックアップで音を拾うのかを選択するスイッチ状のパーツがピックアップセレクターです。
 
ピックアップは、種類や搭載されている位置によって音が変わり、曲や場面に合わせてピックアップセレクターで音を変えます。
 
ピックアップが使いこなせると場面に合わせた音色が選択できるので、表現の幅が広がります。
 

ブリッジ

ブリッジは、ギターの弦の一端を固定するためのパーツです。
 
弦の張力を支えるため強固な金属製で、弦の振動をボディに伝えたり、弦高を調整したりする役割もあります。
 
ブリッジには、シンクロナイズド式やビグスビー式、ロック式などさまざまなタイプがあり、弦の固定方法や弦高調整方法が異なります。
 

ジャック

ジャックは、ギターとエフェクターやアンプとつなぐケーブルを接続するためのパーツです。
 
ケーブルの抜き差しが頻繁に行われるため、ジャックが緩んだり、傷やほこりなどで接触不良が起きたりすることがあり、定期的なメンテナンスや交換が必要です。
 

コントロールノブ

音量(ボリューム)や音色(トーン)の調整を行うつまみが、コントロールノブです。
 
2つから4つのコントロールノブが搭載されたギターが多く、ストラトキャスターには3つ、レスポールには4つのコントロールノブがついています。
 
右に回していくと効果が大きくなっていき、左に回していくと小さくなっていくのが一般的です。
 

まとめ

ギターの部位ごとに、パーツの名称や役割について解説してきました。
 
名称や役割を覚えると、演奏やメンテナンスにも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
 
 
 
 
 
 

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