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ベースの弦によって音色が変わる?特徴とおすすめモデルを紹介

ベースのサウンドは、弦によって大きく変化することをご存じでしょうか?

弦の選び方を間違えると、理想の音が得られないことがあります。

そこで今回は、ベースの弦を選ぶ際に注目すべきポイントと、おすすめのベース弦を紹介します。

ベースは弦によってサウンドが変わる!

ベースの音色や演奏感は、選ぶ弦の種類によって驚くほど変化します。

サウンドに影響を与える弦の要素には、以下のようなものがあります。

弦の太さ

弦の太さは、音の重厚さや明瞭さを左右します。

■細い弦
高音が強調され、軽やかでクリアな音を出しやすくなります。
ジャズやファンクでは細めの弦が好まれることが多いです。

■太い弦
より豊かな中低音を生み、重く力強いサウンドが特徴。
ロックやメタルでは太めの弦が使われることが多いです。

弦の表面加工

表面加工、例えばコーティングの有無によっても変わります。

■コーティングされた弦
通常の弦よりも長持ちし、手触りが滑らかですが、音が少し柔らかくなる傾向があります。

■コーティングがない弦
生々しい音を引き出すことができますが、耐久性が劣る場合もあります。

弦の巻き方

弦の巻き方もサウンドと深い関係にあります。

■ラウンドワウンド弦
弦の外側が丸い形状で巻かれている弦のこと。
明るくシャープな音が特徴で、特にスラップ奏法やパーカッシブなスタイルに向いています。

■フラットワウンド弦
平らな形状で巻かれた弦のこと。
丸みのある温かい音色が特徴で、ジャズやレゲエなどの滑らかなトーンを求める音楽に適しています。

ベースの弦のスケール(長さ)と特徴

ベースの弦は、上の段落で挙げた要素以外にも、長さ(スケール)によってサウンドや演奏の感覚が変わります。

スケールとは、ベース本体のブリッジからナットまでの距離、つまり弦の振動する部分の長さを指します。

スケールに合わせた弦を選ぶことで、最適なテンション(張力)や音質が得られます。

一般的に、次の4種類のスケールが使用されています。

スーパーロングスケール弦

スーパーロングスケールは、35インチ以上のネック長に対応する弦。

特に5弦ベースやロングネックのベースに使用されることが多いです。

特徴は、弦の張力が強く、よりしっかりしたテンションを持っていること。

低音の安定感が増し、特に低音弦(B弦など)の音が明確で深みのあるサウンドを生み出します。

テンションが強い分、演奏感は少し硬めになりますが、その分力強いアタック感と、はっきりした音色が得られるのが魅力です。

ロングスケール弦

ロングスケールは、34インチのネック長に対応し、ベース弦として最も一般的なスケール。

多くのエレキベースがこのスケールで、ジャンルを問わず幅広く使われています。

特徴は、低音から高音まで均一で豊かなサウンドが得られること。

適度な張力でしっかりしたサステイン(音の余韻)を生み出せます。

ピックでの演奏でも指弾きでも弦の反応が良いため、コントロールしやすい点が魅力です。

ミディアムスケール弦

ミディアムスケールは、32インチのネック長に対応するスケール。

ロングスケールとショートスケールの中間に位置します。

演奏が快適で、手が小さいプレイヤーや、長時間の演奏をするプレイヤーでも負担が少ないことがメリットです。

ロングスケールに比べると少し音質が柔らかく、丸みのある音色が特徴。

テンションがやや緩めなため、弦のフィンガリングも柔らかくなり、軽快な演奏が可能です。

ショートスケール弦

ショートスケールは、30インチ以下のネック長に対応。

特にヴィンテージスタイルのベースや小型のベースに使われることが多いです。

このスケールのベースは、コンパクトで軽量なものが多く、手の小さいプレイヤーや初心者、子どもにピッタリ。

他のスケールと比べると柔らかいタッチが特徴で、弦のテンションが緩めであるため、指やピックでの操作がしやすく、フィンガリングも楽なのがメリットです。

60年代や70年代のレトロなベースサウンドを再現するのにも適しています。

ベースの弦の素材と特徴

ベースの弦は、素材によって大きく変わります。

一般的なベース弦の素材には、主にニッケルとステンレスの2つがあります。

ニッケル弦

ニッケルは、最も一般的に使用されている弦の素材です。

特徴として以下のようなことが挙げられます。

■バランスの取れた音色
ロックやポップス、ジャズなど、幅広い音楽ジャンルに適しています。
初心者からプロまで、多くのベーシストが愛用。

■指に優しい
指先に対して優しいため、長時間の演奏でも指が疲れにくいという利点があります。
特に指弾きでのプレイに適しています。

■音のバランスが良い
低音から高音まで均等に響きます。
アンサンブルの中でも音が埋もれにくく、楽曲の中で際立つ音を出すことが可能です。

ステンレス弦

ステンレスの特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

■明るくシャープな音色
クリアでキレのあるトーンを奏で、特にスラップ奏法や激しいアタックが求められるロック、ファンク、メタルなどの音楽スタイルに適しています。
エッジの効いた鋭いサウンドを出したいプレイヤーに好まれています。

■耐久性の高さ
ステンレスは腐食に強いため、手汗や湿気などによる劣化に強く、長期間使用しても錆びにくいというメリットが。
弦の摩耗も少ないため、頻繁に弦を交換する手間が少なく、コストパフォーマンスも高いといえるでしょう。

おすすめのベースの弦3選

ここからは、おすすめベース弦を3つ紹介します。

EXL170/D’Addario

(画像引用元:キョーリツコーポレーション

D’Addarioの「EXL170」は、ベース用の弦として広く人気のあるモデル。
バランスの取れたトーン、快適な演奏感、そして高い耐久性を備えた弦として、初心者からプロフェッショナルまで広く愛用されています。

ニッケル製のロングスケール弦で、低音の豊かさと、シャープで明るい高音が両立可能。

さまざまなジャンルに対応できる汎用性があります。

Hi-Beam/DR

(画像引用元:キクタニミュージック

エレキベース用の高品質な弦として知られる「Hi-Beam」。
明るくシャープなサウンド特徴です。

特筆すべきは、ステンレス弦でありながらも非常に柔軟性があること。

弦の巻き方に工夫が施され、柔らかい張りを実現しています。フィンガリングが滑らかで、速いフレーズや複雑なテクニックに対応しやすくなっています。

7250M/Fender

(画像引用元:イシバシ楽器

Fenderのエレキベースと相性が良い弦として親しまれています。

ニッケルメッキが施されたスチール製の弦で、ニッケル特有の温かみのあるサウンドと、スチールの持つ力強いアタックの両方を兼ね備えた音色を実現。

また、ニッケルメッキによる弦表面の滑らかさにより、指への負担が少なく、長時間の演奏でも疲れにくいのが特徴です。

まとめ

ここまで、ベースの弦の特徴やおすすめモデルを紹介しました。

自分の演奏スタイルや好みに合わせて、理想のベースサウンドを手に入れてくださいね。

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