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ストラトキャスターとテレキャスターってどう違うの?今さら聞けない違いと特徴を解説

ストラトキャスターとテレキャスターは、プロ・アマ問わず世界中で多くのギタリストに愛用され続けているギターです。
 
今回は、ストラトキャスターとテレキャスターの違いや特徴について、解説していきます。
 

ストラトキャスターとテレキャスターって何?

ストラトキャスター(Stratocaster)とテレキャスター(Telecaster)は、Fender社(本社アメリカ)が発売しているギターです。
 
ストラトキャスターは1954年に発売開始、テレキャスターは1950年にアメリカ・シカゴで開催されたNAMM SHOWで初登場し、当時はエスクワイヤーというギター名でした。
 
どちらもギターの基本となっており、形状やピックアップ構成などをコピーしたモデルが数多くのギターメーカーより発売されています。
 
発売当時からギターとしての完成度が高く、現在生産されているオリジナル(Fender社製)、コピーモデル(Fender社製以外)ともに、ほぼ発売当時の仕様を受け継いでいます。
 
またどちらも、ジミ・ヘンドリックスやザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズなど、愛用するプロギタリストが多いギターです。
 

ストラトキャスターとテレキャスターの共通点

ストラトキャスターとテレキャスターには、以下のような共通点があります。
 

ソリッド・ボディ

ソリッド・ボディとは、中身が詰まったボディのことです。
 
ソリッドボディの特徴は、シャープな音でサステイン(音の伸び)がよく、ハウリングにも強い点です。
 
テレキャスターのボディはフラットですが、ストラトキャスターには肘の当たる部分を滑らかにした「コンター加工」が施されています。
 

シングルコイルピックアップ

シングルコイルピックアップとは、弦の振動を音声信号に変換するピックアップが単一のピックアップのことです。
 
基本的にストラトキャスターには3つ、テレキャスターには2つのシングルコイルピックアップが搭載されています。
 
搭載されているピックアップの数が多いストラトキャスターのほうが、より多くの音作りができます。
 
ストラトキャスターやテレキャスターの中には、ハムバッカー(コイルが2つあるピックアップ)を搭載したモデルもあり、見た目も音も個性的です。
 

ボルトオンネック

ボルトオンネックとは、ネックとボディをボルトオン(ボルトで固定)しているギターのことです。
 
ボディとネックを別々に生産して最後に組み付けるため高度な生産技術を必要とせず、セットネック(ネックを接着剤で固定)より価格が抑えられます。
 
ネックとボディの一体感やサステインの面ではセットネックに劣りますが、ネックが折れるなどして交換する場合は、ボルトを外すだけで簡単にネックの取り外しが可能です。
 
ボルトオンネックが世に登場する前はセットネックが一般的でしたが、Fender創始者のレオ・フェンダーが世に広め、一気にギターの生産効率が上がりました。
 

ストラトキャスターとテレキャスターの違い

同じソリッド・ボディのストラトキャスターとテレキャスターの違いについて、特徴をもとに解説していきます。
 

ストラトキャスターの特徴

立って弾く場合でも座って弾く場合でも持ちやすく、弾きやすいボディです。
 
高音フレットまで弾きやすくするため、ボディの両肩が指板の付け根までくり抜かれた「ダブルカッタウェイ」形状になっています。
 
ほかにも、シングルコイルのピックアップが3基と、5ポジションセレクタースイッチが搭載され、多彩な音作りができます。
 
ブリッジには、弦ごとに弦高調整ができるシンクロナイズド・トレモロ・ブリッジを搭載し、アームが付いているのもストラトキャスターの特徴です。
 

テレキャスターの特徴

テレキャスターの歴史はストラトキャスターよりも古く、発売開始時より名称が「エスクワイヤー」から「ブロードキャスター」、そしてテレキャスターへと変わっています。
 
ソリッドボディにシングルカッタウェイ、シングルコイルのピックアップを2基搭載し、リアピックアップが一体化したサドルブリッジがあるのが特徴です。
 
また、ボリュームやトーン、3ウェイスイッチのコントロール部(電気回路)を一枚のプレートにまとめて配置してあります。
 
エッジの効いた太く乾いた音で、分離感のあるシャキッとした歯切れのよさから、コード弾きに最適です。
 
リアピックアップが斜めに付いている影響もあり、ブリッジに近づけば近づくほど高音域が綺麗に鳴り響きます。
 

おすすめのFenderギターを紹介

おすすめのストラトキャスターとテレキャスターをそれぞれ3モデル紹介します。
 
気になったモデルがあったら、ぜひ楽器店などでチェックしてみてください。
 

Made in Japan Traditional 50s Stratocaster

1950年代の仕様を再現したFenderの日本製モデルで、軽量でクセのない音が特徴です。
 
ピックアップの特性を生かすバスウッドボディを採用し、ネックや指板、ボディには塗装面を磨いて艶を出すグロスフィニッシュが施されています。
 
ネック裏には1950年代に主流だった、ネックの裏をくり抜いてトラスロッドを埋め込み、ウオールナット材で蓋をするスカンクストライプも再現されており、高級感があります。
 
ナット幅が細め(41mm)に設計されているため扱いやすく、長く使える手頃なストラトキャスターが欲しい方や、セカンドギターにもおすすめです。
 
(画像引用元:Fender Musical Instruments Corporation
 

American Vintage II 1961 Stratocaster

一生もののストラトキャスターを探している方におすすめなのが、「American Vintage II 1961 Stratocaster」です。
 
ストラトキャスターは1954年の発売以来、数多くのギタリストに愛され続けてきましたが、歴史の中で最も人気の高い1960年代の音を再現しています。
 
アルダー材をボディに使用し、すっきりとした抜けのよい中音と艶のある音が特徴です。
 
コンター加工も深めで体へのフィット感が高く、演奏しやすい仕様になっています。
 
(画像引用元:Fender Musical Instruments Corporation
 

American Performer Stratocaster

ハムノイズを軽減し、倍音豊かなYosemiteシングルコイル・ピックアップを搭載したストラトキャスターです。
 
トーンを絞っても低音を強調することなく、バランスの取れた濁らない音を作る「Greasebucketトーンサーキット」も搭載。
 
小音量から大音量までバランスの取れた音が出せるので、個人練習からライブまで幅広く使えます。
 
(画像引用元:Fender Musical Instruments Corporation
 

Made in Japan Traditional 60s Telecaster

長く使え、家弾きからライブまでこなせるテレキャスターを探している方におすすめなのが、「Made in Japan Traditional 60s Telecaster」です。
 
今も人気の高い1960年代の仕様を再現したFenderジャパン製で、3層構造のピックガードやコンター加工のないシンプルな形状など、1960年当時の仕様を忠実に再現しています。
 
ビンテージ感を出しながらも、パワフルでレスポンスのよいアルニコVのピックアップを搭載。
 
ネックには握りやすく、チョーキング時も音詰まりしにくい、9.5インチラジアスのUシェイプネックが採用されています。
 
(画像引用元:Fender Musical Instruments Corporation
 

American Vintage II 1951 Telecaster

「一生の相棒となるテレキャスターを探している方」「ビンテージサウンドを求めている方」におすすめなのが、「American Vintage II 1951 Telecaster」です。
 
ボディシェイプやネック、ハードウェアの構成まで、テレキャスターとして世に送り出された1951年の仕様を現代の技術で忠実に再現しています。
 
当時の音を再現した「Pure Vintage ’51ピックアップ」が採用されており、クラシカルで温かみのある音が楽しめます。
 
3ブラスサドル式ブリッジ、現在のモデルより若干間隔が狭くなっている12フレットのドットなど、随所で当時の仕様が見られる1台です。
 
(画像引用元:Fender Musical Instruments Corporation
 

Player Plus Telecaster

「Player Plus Telecaster」は、細めのCシェイプネックが採用されており、握りやすく長時間演奏しやすいテレキャスターを探している方におすすめです。
 
クリアで温かみのあるバランスの取れた音で、ハムノイズを低減してくれるPlayer Plus Noiselessピックアップを搭載。
 
トーンコントロールは、2基のピックアップを直列にできるプッシュ/プル仕様で、直列にすれば中音が強調されたパワフルな音が楽しめます。
 
(画像引用元:Fender Musical Instruments Corporation
 

まとめ

ストラトキャスターとテレキャスターの違いや、それぞれの特徴について解説してきました。
 
どちらかのギターが欲しい方は、特徴や違いを理解したうえで、楽器店などで試奏をしてみるとより違いが分かるのでおすすめです。
 
 
 
 
 
 

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