ギターだけでなく、それをつまびく爪のケアも忘れずにしていますか。
今回は、ギタリストにとって適切な爪の長さやセルフケアなどを解説します。
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爪の長さはギターの上達に関係する!
爪の長さは、ギターの上達に関係しています。
ギターを弾くときに「爪を短く整える」ことは上達への第一歩!
まずは、その理由を理解するところからはじめましょう。
思うように弦を押さえられない
ギターを弾こうと思っても、爪が伸びていては正しい音を出せません。
爪が伸びている状態では、左手でギターの弦を押さえるときに指が他の弦に当たってしまうからです。
指を垂直にしてギターの弦を押さえるのが理想のフォームですが、長い爪は指板と指の間に隙間をつくり、弦を垂直に押さえづらく演奏の妨げになります。
爪を短く整えていれば、垂直の角度で、指を他の弦に当てることなく適切な弦を押さえられます。
ギターの弦を弾く右手に関しても、指弾きのときに爪が長すぎると弦に引っかかって滑らかにストロークできないでしょう。
爪を伸ばした状態でギターを弾こうとすると、本来は押さえない弦にも指がふれたり無理な角度で弦を弾いたりなどの悪い影響があります。
悪い癖がつくと、ギターの上達に予想以上の時間がかかるかもしれません。
そのため、右手と左手を適切な爪の長さに整える必要があるのです。
ギターを弾くときの爪の長さはどれくらいがいい?
それでは、実際に爪の長さはどれくらいにすればいいのでしょうか。
ギターを弾く際の両手の役割をおさらいすると、右利きの方は右手で弦を弾いて左手で弦を押さえます。
左利きの方は、逆になるでしょう。
右手と左手、ギターを弾くのに適切な爪の長さを解説します。
右手の爪の長さ
弦を弾く右手に関していうと、指弾きかピック弾きかによって理想の爪の長さは多少変わります。
爪で弦を弾くとシャープな音色が出せ、指の腹で弦を弾くと柔らかい音色が出せます。
自分が奏でたいサウンドに合わせて、爪の長さを調整します。
指弾きの場合、指先から爪が1~1.5mm程度出る長さがおすすめ。
爪が短すぎると力が入らなかったり、逆に長すぎると弦に引っかかったりするため注意が必要です。
ピック弾きの場合は、指弾きのときほど爪の長さを心配する必要はありませんが、ピックを持って弾くときに邪魔にならない長さに整えましょう。
弦を弾く側の手に適切な爪の長さがあるように、弦を押さえる側の手も爪の長さは非常に重要です。
次の項目で詳しく解説します。
左手の爪の長さ
弦を押さえる左手の爪は、指先から爪が出ないくらいの長さがおすすめです。
爪が長いとギターのネックに当たり、弦をしっかりと押さえられません。
指先で弦を押さえられるように、左手の爪はなるべく短く切りましょう。
ギターの練習をしていて、コードを上手く押さえられないときは、爪の長さが原因かもしれません。
爪を短く整えれば適切な指の角度で弦を抑えられ、正しい音を出せるようになります。
爪を短くするときには、切りすぎて深爪にならないように注意してください。
ギターを弾くのに爪の長さに決まりはありませんが、爪の長さが弾きやすさに関連していることはわかりましたよね。
ギター演奏をするなら爪のケアもしよう
ギターを弾くのに適切な爪の長さに整えても、爪は日々伸びたり生活のなかでも多少のダメージを負ったりします。
ギタリストが押さえるべき、爪のケアを2つ紹介します。
保湿
ギターで弦を押さえたり弾いたりしていると、爪が割れてしまうかもしれません。
爪が割れる原因の一つは、乾燥による油分や水分の不足です。
空気が乾燥する冬季だけでなく、一年を通して日頃から保湿をして爪を守りましょう。
また、お風呂上がりや水仕事などの後は、皮膜が流されて乾燥しやすいタイミングです。
爪の保湿には、ネイルクリームやネイルオイルなどがあります。
さらに乾燥対策として、水分の蒸発を防ぐ力の強いワセリンもおすすめです。
ギターのネックや弦などのメンテナンスにワセリンを使う方も多いかもしれませんが、爪のケアにも活躍します。
ワセリンは爪を保湿するアイテムのなかでも比較的に安価で入手できるため、ギターのメンテナンスも踏まえて、持っていて損はありません。
補強
丹念に保湿をしても過酷な練習で傷みやすい爪。
そんな爪のケアにプラスしたいのが補強です。
自分で簡単にできる補強方法の一つは、ネイルです。
なかでも仕上げに使うトップコートは、硬い膜で爪を保護するアイテムで、爪の凸凹や乾燥を防ぐメリットがあります。
また、ネイルサロンでジェルネイルをすれば、より高い強度で爪を守れます。
ジェルネイルは、硬化させたゲル状の樹脂で形成するネイルです。
ライトを当てると30秒~3分程度で固まり、爪をしっかりと保護してくれるでしょう。
ジェルネイルは固まった後、特別な配慮は不要で水に濡れても問題ありません。
しかし、ジェルネイルは耐久性が高いからこそ、落とすときには注意が必要です。
ネイルサロンにて、1回5000円~1万円で3週間を目安に付けるのを検討してみるとよいでしょう。
ギターにおすすめのセルフネイルケアアイテム
最後に、おすすめのセルフネイルアイテムを3つ紹介します。
やすり
爪切りは意外に爪への衝撃が強く、爪が欠けたり切り口がそろわなかったりするため、やすりがおすすめです。
やすりにはさまざまな種類があり、目の細かさによって番号が決められています。
数字が小さいほどやすりの目が粗く、大きいものは目が細いのが特徴です。
爪のケアは、目の粗いやすりで大まかに削り、より目の細かいやすりで調整します。
爪の切り口を整えるためには、やすりを一定方向に動かし、力を入れすぎないのがポイントです。
やすりは、100円ショップやオンラインストアなどで手軽に入手できます。
2週間に1回程度を目安に、自分がギターを弾きやすい長さに爪を整えましょう。
トップコート
やすりで爪の長さを整えた後に、トップコートを塗って爪を保護します。
ネイルサロンでメンテナンスやジェルネイルをするのに抵抗がある方は、自分で簡単に爪を保湿・補強できるトップコートがおすすめです。
もし、トップコートを塗ると爪がツヤツヤして光るのが気になる場合は、光沢感が抑えられているノングロストップコートを使ってみてはいかがでしょうか。
やすりで爪を短くそろえた後、トップコートを塗るひと手間だけで、乾燥や衝撃などから爪を守れます。
トップコートは1回で1週間から10日程度を目安に、爪全体にムラのないように塗りましょう。
ネイルオイル、ハンドクリーム
ネイルオイルやハンドクリームは、指先の乾燥対策では基本アイテム。
トップコートやジェルネイルは、爪に多少のダメージを与えてしまうため、敏感肌の方はオイルやクリームが使いやすいでしょう。
ハンドクリームも種類はさまざまですが、ギタリストや演奏家に人気があるのが「kaina(カイナ)」のハンドクリームです。
爪の悩みを専門にしているネイルサロン発のハンドクリームにはフラメンコギタリスト・沖仁氏とのコラボ商品などもあり、プロのギタリストの愛用者も多いといいます。
就寝前など、ネイルオイルやハンドクリームをこまめに塗って指先をケアしましょう。
まとめ
ギターを弾くときには爪の長さが非常に重要で、ギターの上達にも影響します。
適切な爪のメンテナンスが上達への近道になるかもしれませんよ。