ベースを始めたいけど「どうやって練習すればいいかわからない」と、悩んでいませんか。
こちらの記事では、ベースの弾き方や練習方法などの基本を解説します。
ベースの基本姿勢
ベースを弾くにあたっては、姿勢が非常に重要です。
ストラップの長さを調整する
立ってベースを弾くときにストラップを使いますが、どれくらいの長さにすればいいか迷いますよね。
ストラップの長さは立って弾くときを基準にしており、演奏性に深く関係しています。
初心者におすすめで、弾きやすい長さです。
■長いストラップ
見た目はかっこいいですが、弾きにくい長さです。
ストラップの長さに決まりはありませんが、演奏のしやすさを重点において調整します。
曲調を考えると、ロックやヘヴィメタルなどを弾くときには、長めのストラップが動きやすいかもしれませんね。
正しいフォームを確認する
ベースが体と平行の状態だと弾きにくいため、頭上から見て、体とベースの角度は45度がおすすめです。
そのためには、以下に注意しましょう。
左手でネックを支えようとすると演奏に支障が出るかもしれないため、左手は弦を押さえることに集中しましょう。
■体からネックが離れすぎない
ベースのボディを体側に少し傾けると安定します。
立って弾くときは、右腹部を使ってベースが前後に揺れないくらいの力で支えます。
右足を一歩前に出して構えると、ベースが安定して弾きやすいです。
また、座って弾くときは、ボディのくぼみを右足の太ももに乗せて右腕をベース本体に軽く添えます。
右足・右腕・胸の3点で支えることを意識します。
ベースの弾き方の種類
ベースは弾き方によって、音の表現が変わります。
ここでは、3つの弾き方を解説します。
指弾き
指弾きは人差し指と中指の2本で弾く演奏スタイルで、「ツーフィンガー奏法」とも呼ばれます。
指の感覚で細かく力加減でき、表現力豊かに演奏できるのがメリットです。
指は弦に対して斜めに当て、指の先端で弾くとシャープな音を、指の腹で弾くと丸い音を出せます。
オールジャンルで活躍しますが、ポップスやジャズなどの曲は柔らかく丸みのあるサウンドに向いています。
ピック弾き
ベースのピック弾きは、指の代わりにピックで弦を弾く演奏スタイルです。
指弾きと比べると、シャープな音質で音の輪郭がはっきりとしています。
速弾きに向いており、力強いロックや疾走感のあるアップテンポのメタルなどの演奏で活躍します。
また、使うピックの素材や厚さなどで音を微妙に変えられるのが魅力。
硬い素材のピックで弾くと、より力強いサウンドを奏でられます。
ベース専用のピックはありませんが、厚さ1mm以上がおすすめです。
スラップ演奏
スラップは、以下2つの演奏方法を繰り返すスタイルです。
親指で弦を叩くように弾く。
右腕をドリルのイメージで回転させる。
■プル
人差し指か中指を弦の下に入れ、引っ張るように弾く。
人差し指の力を抜くのがコツ。
独特の演奏方法で、ベースの弦がフレットに当たる「パチン」という音が特徴です。
リズミカルなドラムとの相性がよく、バンドの演奏で魅力ある音作りに役立ちます。
難しいテクニックに思われるかもしれませんが、リズムの安定や音量の均一性などのメリットがあります。
おすすめのベースの練習方法
ではここで、ベース初心者におすすめの練習方法を2つご紹介します。
クロマチック
クロマチックは指の運動で、ベースの基礎練習です。
①4弦で1フレットに人差し指・2フレットに中指・3フレットに薬指・4フレットに小指を置いて、1音ずつ弾きます。
同じ要領で、3弦→2弦→1弦と繰り返します。
②今度は逆バージョン。
4フレットから1フレットまでを1音ずつ弾きましょう。
1弦から4弦まで繰り返します。
③フレットを1つずらし、2フレットから5フレットまで①と②を繰り返します。
10フレットまでが1セットです。
クロマチックは、ピック弾きではダウンとアップを交互に、指弾きでは人差し指と中指で交互に弾いて練習しましょう。
ルート弾き
ルートはコード(和音)の中で一番低い音で、根音とも呼ばれています。
例えばCコードは、「C・E・G」の構成ですが、Cがルート音になります。
ベースは中低音域を出す楽器のため、ルート音を弾くことが非常に重要です。
ルート弾きのポイントは、音を途切らせないこと。
ゆっくりと一定のリズムで弦を弾き、いくつかのルートを周回して指の動きを定着させます。
ルート弾きでリズムを崩さないためには、メトロノームを使うのがおすすめです。
ルート弾きの反復練習で、徐々にスピードを上げてスムーズに弾けるようになりましょう。
ベースはどれくらいで弾けるようになる?
好きな曲を弾きたくて、ベースを始める方が多いでしょう。
そこで、どれくらいの期間で弾けるようになるのか気になりますよね。
求めるレベルによる期間
ベース初心者が簡単な曲を弾けるまでは、1ヶ月くらいが目安です。
ベースを始めたての頃はモチベーションが高くても、基本練習だけでは飽きてしまいます。
ある程度慣れたら、初心者向けから好きな曲を選んで練習するのもおすすめです。
マリーゴールド( あいみょん)
Stand By Me(BEN E. KING)
Pretender(Official髭男dism)
ベースを始めて半年以上経つと、指や音の感覚に慣れて、人前でも演奏できるレベルになるかもしれませんね。
フレーズのつながりが自然なハンマリングや、音を短く切るスタッカートなどのテクニックが身に付きます。
1年以上も練習を続けると、好きな曲の楽譜を見ながらスラスラと弾けるようになります。
おすすめの練習時間
ベースの練習は、「1日に何時間も練習して、次の日は休み」よりも「毎日30分でも、継続して練習する」ことが重要です。
日常生活の限られている中で、毎日続けられる時間で練習を続けましょう。
まずは1日30分でも問題ありません。
基本が身に付いたら、1時間にする・・・など徐々に伸ばしていきましょう。
毎日の練習で取り組みたい内容は、主に3つです。
ベースの状態を確認しつつ、耳のトレーニングに最適です。
■指のストレッチ
指を開いたり伸ばしたりします。
■リズムトレーニング
メトロノームを活用して正確なリズムを身に付けます。
始めたてのときこそ無理せず、ベースに触れて指や音の感覚に慣れることに重点を置きます。
まとめ
今回は、ベースの基本知識や練習方法などを解説しました。
楽しく練習に取り組んで、上達を目指しましょう。