ギターを弾くときに必要な、チューニング。
正確な音が出ているかどうかを確認するチューニングは、非常に重要な作業です。
今回の記事では、チューニングのやり方やチューナーの選び方を紹介します。
ギターチューナーとは?
まずは、チューニングに使うチューナーの役割やチューニングのやり方などを解説します。
ギターチューナーの役割
ギターを弾くときは、各弦を決められた音に合わせる「チューニング」が欠かせません。
チューニングは、ギターの弦の張り具合を調整して音を合わせる作業。
チューニングに必要なのが、音を正確に計測する道具である「チューナー」です。
ピアノを弾いた経験がある方は、調律をイメージするとわかりやすいでしょう。
ピアノは調律師が定期的に音を合わせますが、ギターは弾く本人がチューニングします。
初心者こそギターチューナーはマスト!
初心者だと「ギターは買ったばかりだから、音は合ってるだろう」「チューニングは、もう少し後で大丈夫だろう」などと考えるかもしれません。
しかし、ギターのチューニングは初心者こそ必須の作業といえます。
ギターの基本材料は木材であるため、温度や湿度などの影響で音がずれやすい楽器。
音のずれに気が付くのは大事なことであり、ギターのレベルアップにもつながります。
ギターにおけるチューニングのやり方
それぞれの弦に、「ペグ」と呼ばれるネジのようなものが付いています。
ギターヘッドにあるペグを回して、音の高低を調整します。
ペグを強く回しすぎると弦が切れるかもしれないため、優しく回してください。
反時計回りに動かすと音が上がり、逆に時計回りだと音が下がります。
チューニングには、レギュラーチューニングや半音下げチューニングなどもあります。
詳しくは「初心者必見!ギターのチューニングの種類や方法を解説」をご覧ください。
ギターチューナーの選び方
チューニングで欠かせないチューナーは、大きく4種類に分けられます。
ギター初心者には「クリップ型チューナー」
4種類あるチューナーの中から、初心者におすすめなのが「クリップ型チューナー」です。
クリップ型チューナーは、ギターのヘッドに挟むだけの簡単なタイプ。
小型で低価格なため、初心者もチャレンジしやすいですね。
内蔵のマイクで音を拾うため、自宅での練習に使うのが最適。
チューナーが周りの音にも反応する可能性には注意してください。
また、軽量で電池駆動のチューナーが多く、持ち運びにも便利。
チューニングに他の道具が不要なため、エレキギターとアコースティックギターで併用できたり、バンド仲間と貸し借りしたりもできますね。
エレキギターには「カード型チューナー」
シールドでギターとつないで使うのが「カード型チューナー」です。
シールドは、主にエレキギターとエフェクターやアンプなどの周辺機器をつなぐアイテムです。
カード型チューナーはエレキギターからの電気信号で音を計測するため、基本的にはアコースティックギターに使えません。
シールドを必要とするタイプですが、コンパクトなサイズが多く、チューニングが周りの音に影響されないのは大きな特徴です。
電気信号による計測のため、ライブハウスやスタジオなどでも利用できます。
さらに、多くのカード型チューナーにはメトロノーム機能が搭載されているため、幅広く活用できます。
ライブにおすすめ!「ペダル型チューナー」
ギターとアンプの間に入れて使うタイプが「ペダル型チューナー」。
クリップ型やカード型よりも、チューニングの精度が高いのがメリットです。
ライブハウスやスタジオなどのギター演奏に活躍します。
ペダル型チューナーは足元に置き、足の操作でスイッチを入れます。
複数のエフェクターを組み合わせて持ち運びするエフェクターボードにセッティングでき、ギター周辺機器のカスタマイズも楽しめるのが特徴です。
将来的にライブやスタジオでの披露を考えている場合は、この機会にペダル型チューナーを購入するのもおすすめです。
スマホ1つで!「アプリ型チューナー」
ギターチューニングは、スマホアプリでも可能です。
無料と有料があり、スマホだけで簡単にチューニングできるのが一番の魅力です。
無料版アプリチューナーでは質の限度がありますが、クリップ型チューナーよりも気軽に使えますね。
スマホのマイクで音を拾うため、静かな環境である自宅での使用がおすすめ。
アプリチューナーは保管場所に困らず、ダウンロードしてもすぐにアンインストールが可能です。
外出時でも、アプリをダウンロードしてすぐにチューニングできるため重宝するに違いありません。
初心者におすすめのギターチューナー4選
それでは、初心者におすすめのチューナーを4つご紹介します。
Pitchclip 2+/KORG
クリップ型チューナーのおすすめは、KORGの「Pitchclip 2+」です。
ボタンが1つしかないため、シンプルで初心者に優しいチューナー。
LEDライトで音がわかりやすく、画面だけを回転させて見やすい角度に調整もできます。
手軽なクリップ型ですが、自宅での練習に問題ない精度です。
クリップ型でありながら、しっかりとギターにホールドする設計。
さらに、全体にラバーが施されており、ギターの保護性と高い密着度も実現しています。
小型なクリップ型でも画面が見やすく使い勝手の良い「Pitchclip 2+」は、オンラインショップにて購入できます。
(画像引用元:株式会社コルグ)
TU-30/BOSS
カード型チューナーのおすすめは、BOSSの「TU-30」です。
チューニングモードに加え、リズムをとるメトロノーム機能も搭載。
手のひらサイズで持ち運びにも便利なため、様々な場面で利用できます。
各ボタンには文字だけでなくアイコンも記載されて、わかりやすいデザインです。
基準音発音機能を使えば、合わせるべき音を聞きながらチューニングができ、ギター初心者でも音の感覚をより早くつかめるでしょう。
さらに、内蔵マイクによってアコースティックギターにも使えたり、ベースにも対応のインプットを装備していたりするため、幅広く活躍するに違いありません。
エレキギターを使っている方は、オンラインショップにて「TU-30」を購入してはいかがでしょうか。
(画像引用元:Roland Online Store)
VXT-1 STROBE PEDAL TUNER/VOX
ペダル型チューナーのおすすめは、VOXの「VXT-1 STROBE PEDAL TUNER」です。
黒を基調にしたデザインに、大きなディスプレイが特徴。
「VT-1」は±0.02セントで、現代のギターチューナーでは最高レベルの精度を誇ります。
ギターの弦を弾いて音の計測するまでの時間が比較的早く、快適にチューニングできるでしょう。
チューニングモードは10種類も搭載され、基準の周波数も10段階から選択できます。
またトゥルー・バイパス仕様により、チューナー回路で入力された音を劣化させずに出力が可能です。
高精度な「VXT-1 STROBE PEDAL TUNER」を活用すれば、美しい音を奏でられるでしょう。
気になる方は、オンラインショップにて購入できます。
(画像引用元:VOX Amplification)
Guitar Tuna/Yousician Ltd
アプリ型チューナーのおすすめは、Yousician Ltdの「Guitar Tuna」です。
無料のアプリですが、正確なチューニングができると評判のチューナー。
「なるべくチューナーの購入費用を抑えたい!でもチューナーとして機能もしっかりしたものが欲しい!」という方は必見です。
スマホのマイクで音を拾い、画面上の針にて音の高さがわかりやすく確認できます。
ノイズ除去機能により、周りの影響を受けにくいのも大きなメリット。
チューナー選びに迷っている方は、簡単な操作で手軽にチューニングできる「Guitar Tuna」を使ってはいかがでしょうか。
iOSとAndroid、それぞれ無料でダウンロードできます。
(画像引用元:Yousician Ltd)
まとめ
ギターを弾くときに欠かせないチューニングを解説しました。
チューナーは大きく4種類あり、環境や用途によって適したタイプがあります。
自分のスタイルや好みにあわせてお気に入りのチューナーを選びましょう。