DigOut連載とはー?
数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!
Curated by 遊津場
(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)
matatapia
静岡・磐田FM STAGEを拠点に活動する3人組・matatapiaが9月・11月・1月と隔月リリース、それに伴う全国ツアー『< tour_001 = “回遊水槽” >』の開催を発表しました。
2020年結成の彼らは、ときに幻想的、ときに日常的。包み込むような音世界と、相反するかのような鋭いリリック。圧倒されるディティールと、精神に訴えかけるライブパフォーマンス。フォークからラップ、ロックからエレクトロニカまで、様々な音楽を新しい感性で積み上げ、そしてリアルな言葉で紡いだ楽曲群は唯一無二な輝きを放っている(YouTube概要欄引用)。
2024年には第16回CDショップ大賞東海ブロック賞を獲得しています。
僕は元々大箱詩郎(Gt.Vo.mani)の別のバンドを知っていて、そのバンドが活動休止して、そこからmatatapiaも知ったという流れなのですが、全くタイプ違って驚きました。かつ当時コロナ禍で溢れ返っていたワンルームDTMミュージックとは一線を画すクオリティを感じていました。静かで幻想的な中に、これまでやってきたロックの激情は奥底に内包されていて、ただロックだけでは表現できない脳内世界を、百瀬歌鈴(Vo)の柔らかく生命力のあるボーカリストとのツインボーカルによって、広がりを持って届けてくれます。複雑に尖って影を落とした心にちょうどいい『遠蕾』の展開の多彩さと、これを聴いたらもう寝るしかないことに成功しているヒーリングソング『(( _ _ ))..zzZ』は、もっと話題になるべきと思いましたね。
CDショップ大賞の実績もありますし、全国的なクオリティを示しながらも、静岡でゆったりとやっていくのかと思っていた分、今回のリリースやツアーで精力的に動いているニュースを見て、純粋に広まりそうで嬉しくなりました。最新リリース1作目となる『アクアリウム』は深海の中に身を落として海中を浮いている感覚がありつつ、それを外側からもう一人の自分が見ている夢か現かな世界に誘います。アートの役割とも言える、俗世から心を切り離すことに成功している音楽です。『私は海を抱きしめたい』という別の水中世界を誘う曲がありますし、彼らにとって海と生命とは何なのか、とても気になりますね。それはライブに行けば、きっと分かるのでしょう。本当に落ち着く深呼吸を思い出したい人は、体感しに行きましょう。
【各種リンク】
Instagram:https://www.instagram.com/matatapia_

