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<DigOut 連載vol.64>​注目のアーティスト紹介コラムーー「からあげ弁当」

DigOut連載とはー?

数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!

Curated by 遊津場

(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)

からあげ弁当

滋賀県発ロックバンド・からあげ弁当が6月17日に新曲『大阪』をリリースしました。また、7月4日に下北沢近松、7月19日に心斎橋Pangeaにて「小箱ほくほくワンマンvol.2」を開催します。このワンマンライブは全編撮影可となっています。

特徴的なバンド名もすっかりライブハウス好きな邦ロックリスナーにはお馴染みに。所属するUK PROJECTのHPに掲載されているプロフィールも、弁当屋さんに即した上手い、いや美味いユーモアのある説明になっていて、少しライターとして嫉妬します。

ガツンとしたバンドサウンドに焼きそば(Vo.Gt)の描くストレートな歌詞。ただどちらにも力みは良い意味で感じず、そこが日常に溶け込んだり、「もう1歩頑張ろうかな」とさせる要因になっていると感じます。昔の曲から、最近の曲に向けて聴いていくと、変わらない純粋な軸もありながら、しっかり大人になっていく自分にも向き合っているようにも聴こえます。2024年6月にRyu-no.(Gt)が加入したことによって、曲作りも変わっていったらしく、パンキッシュな良さも残しつつ、少しずつ具材も増え、スケールが大きくなっているように聴こえます。

そして新曲『大阪』。彼らが滋賀のバンドであったり、東京に次ぐ第2の都市と呼ばれる場所だからこそ生まれるノスタルジックさがあります。大都市であるとと同時に、〈僕もいつか東京に行くのかな〉という歌詞からの流れに、地方特有のポジショニングと愛を感じずにはいられません(私も関西在住なので)。

個人的にお気に入りポイントは、関西のバンドが大阪や梅田をフィールドにして歌う曲は他にもありますが、その場合どこかやはり関西特有のコテっとした感じがあります。しかしこの曲ではそれをあまり感じなかったところです。恐らく結成当初から聴き手を選ばない普遍的な良い歌を作り続けてきたからかなと思います。総合して例えるなら、関西の地鶏の良さを活かした美味しいからあげ弁当なのに、重くないんです。最高じゃないですか。

ちなみに昨年11月にリリースされたEP内には『Local lake』という地元・彦根に思いを馳せた楽曲もあります。彦根には2023年にできた平和堂HATOスタジアムという場所があって、そこでのフェスを1つの目標としている彼ら。この曲には既にそれを意識したかのように力強さがあります。1人1人、1会場1会場、1フェス1フェスとほくほくさせて、その夢の先で乾杯しましょう。

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