DigOut連載とはー?
数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!
Curated by 遊津場
(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)
春風レコード
影を纏い凛としてポップスを鳴らす5人組ネオシティポップバンド・春風レコードが6月24日にワンマンライブ「harukaze lounge Vol.2」をShibuya Star Loungeで開催します。実は5月11日にも同会場でVol.1が行われたばかりで、早くも追加公演となりました。3月のリリースイベントも完売していますし、今非常にリスナーを虜にしていることが窺えます。
ボーカル池田春の歌声に魅了された音楽仲間が集まって生まれたバンドという春風レコード。彼女の名前を冠したバンド名に相応しいというか、その歌声は繊細で柔らかく、レコードという少しノスタルジックなワードにも似合います。
その歌声に確かなテクニックに裏打ちされたシティポップのサウンドと、 詩世界では移ろい揺らめきながら日本人ならではの細やかな感情を届けます。
代表曲『ブルーライト』は〈触れた夜空のバニーガール〉という歌詞と優しいキーボードの音色に良い塩梅で入るファンキーで渋いギターの音が頭に残ります。
3月にリリースされた最新曲『エンドロール』は、ゆったりとしつつもサビでは心の焦燥や高ぶりみたいなのを感じられます。きっとこの曲のように、みんな平然な顔して電車に乗って通勤など生活しているようで、心の内側にいろんな感情を抱えて生きている。そう思えると、周りに対してもちょっと優しくなれるのが、音楽の良さだと気付かせてくれます。
夏歌もあって、『夏風』はこれからの季節に届けてくれるのではと思います。ただ夏のエッセンスもありつつ、晴れやかというよりは〈最低な夏が始まるよ〉という歌い出しからのこの展開は、どんな背景で書かれたのか気になります。誰かとの思い出に馳せるのはもちろん、思ったよりお盆休みをもらえなかった社会人が聴いても染みる気がしました。『WAVE』も夏曲でノリも良いですが、これもどちらかと言えば憂いが多めですね。いろんな独りが集まって、ライブ会場で体を揺らして、静かな波を起こすのが似合いそうです。
6月はワンマンライブ以外にも、名古屋や大阪でもライブを行います。今年はカジヤマハルカ(Dr)の活動休止もありましたが、そんな中でも気持ちの良い音楽を届けてくれると決断した彼女達の優しくも強くなっているライブを体感しに行きましょう。
【各種リンク】
X:https://x.com/harukaze_record
Instagram:https://www.instagram.com/harukaze_record

