DigOut連載とはー?
数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!
Curated by 遊津場
(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)
至福ぽんちょ
名古屋の3ピースバンド・至福ぽんちょが新EP『なんかいい日になる気がする』をリリースしました。合わせて東名阪ツアー「至福日和ツアー」を実施。名古屋・東京はソールドアウトを記録しました。
昨年は初頭から「名古屋の期待の若手ロックバンド!」の筆頭株として注目を集め、全国各地でライブを重ねてきた1年でした。私も大阪だけで3回は昨年ライブを見ています。そんな目まぐるしかったであろう1年の中で作り上げた今作は、よりあなたに真正面を向いて応援し、抱き締める作品になっていると感じました。ちなみに彼らのプライベートな面まで迫ったインタビューはこちら。
前作のアルバム『与えられた場所で咲く』から地続きのまま、3人の引き出しが想像以上に増えたことにあなたも驚くでしょう。前作の10代の主張や本音を一生懸命に伝えているのもリアリティがあって色褪せない良さがありますが、今作ではこの1年での彼らの視野の広がりや、地に足ついた姿が見えてきます。
『蒼の証明』で〈井の中の蛙になってしまうから〉という歌詞もありますが、彼らが意欲的にいろんな空を見て、いろんな表情を見てきたからこそ、拾い集められた結晶たちが曲中で輝いています。なお(Dr)の名古屋のライブハウスの系譜を感じる力強いツービートにも、前作よりいろんな表情が見えました。
リード曲『某日、あなたに会いに行く』は名ラブソングです。サビにはストリングスを使ってドラマチックに強い広がりを出しつつも、軸となるサウンドは弾き語りとドラムの繊細さ。静で引き立つ歌詞も良くて、たいち(Gt)の作る映画までも絶対面白いだろうなという安心感があります。
恋愛の解像度というか、俯瞰で見ている角度からは、やはり少し大人に近付いたんだろうなというのも、平成一桁ジジイ(私)には感じます。もちろん、りおん(Ba/Vo)の伸びやかな歌声が、変わらず大きな武器として前線で引っ張っているからこそです。
『アンチ・ハレーション』はこの夏の高校野球愛知大会のテーマソングに使うべきエールソングです。いつかそういうスポーツのテーマソングもするでしょう。ただラストナンバー『今もまだ青い。』を聴くと、「まだまだここから至福ぽんちょは行くぞ」という覚悟も感じられます。
ツアーが終わった2月以降も各地の大型サーキットフェスにも出演する彼ら。東名阪だけでなく、香川も岡山も仙台もありますね。昨年そういったイベントで見た人達は、ぜひまたこのタイミングで至福ぽんちょを見に行ってほしいです。前より、なんかいい日で終わると思います。
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