DigOut連載とはー?
数多くの若手アーティストをサポートしてきたDigOutが、今知ってほしいと思う若手アーティストやイベントなどを、全国各地から見つけて紹介していきます!
Curated by 遊津場
(Eggs公式キュレーター、AWA公式ユーザー、音楽ライター。若手邦ロックの分野に強く、RADIO CRAZYのANTENNA STAGE、閃光ライオット、十代白書などの公式レポを担当)
えんどあ。
つい最近、2025年11月11日に始動したバンドを紹介します。”不安定のなかに存在するきらめきを”のコンセプトでalternative popを鳴らす、えんどあ。です。現在発表されているメンバーはmol-74のベーシスト・高橋涼馬のみ。残りのメンバーは現時点では秘密とのことですが、高橋にとって特別な人たちとのこと。mol-74は今年5月のライブをもって活動休止となっていたので、またバンドが始まったのは単純に嬉しいですね。
そして『心ひとつ』という曲をリリースし、MVも公開されました。〈ねぇ、〉と柔らかにも印象深い女性ボーカルの問いかけで始まり、そのまま引き込まれる憂いのある世界観の中で輝くピュアな感情が、ある意味不安定なバランスで混ざり合いながら音となって流れ込んできます。
公式コメントには「そのすべてを含めてちゃんと存在していてよい」という言葉もあり、本当に心がバラバラになりそうな不安定な時に包んでくれるような処女作となっています。この曲は2分ほどですが、これからのえんどあ。が、どのような音楽をしていくのかしっかりと示すご挨拶に思えましたね。
こちらの楽曲は音楽レーベルOaiko発の新レーベル・otonami recordsからリリースされました。Oaikoと言えば、現在のオルタナティブシーンのキュレーションに欠かせない存在であり、6月7日には渋谷5会場を使ったサーキットフェス「Oaiko FES 2026」を開催します。出演者はまだ解禁されていませんが、シーンの1つの灯台と言えるイベントになるでしょう。えんどあ。も出るのかな。アートワークにも力を入れていることはMVからもジャケットからも分かるので、ライブはどれだけ準備してからするか分かりませんが、どのようなライブになるのか楽しみですね。
そのMVは金井球さんの喪失感を醸し出すミステリアスな演技で楽曲を引き立てます。元々持つ透明感も楽曲にピッタリ。MV監督は松永つぐみさん。mol-74の『Renew』のMVも撮られています。この楽曲のような柔らかく透明感のあるサウンドが好きな人は、またこの新しい令和のオルタナティブバンド・えんどあ。に触れてみてください。そしてえんどあ。が良いなと思ったリスナーはOaikoが推している若手バンドも是非聴いて出会ってくださいね。多分そのままハマりますので。
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