ライブやスタジオでギターを演奏するときに、必須のアイテムがギターストラップです。
しかし、「ギターストラップは使ったことがない」「どれを選べばいいかわからない」という方もいるでしょう。今回は、ギターストラップの役割や選び方を解説します。
ギターストラップの役割と特徴
まずは、ギターストラップの役割や特徴をご紹介します。
ギターストラップとは
ギターストラップは、ギターを安定させるために肩からかけるストラップのこと。
ギターを手で支えずに済むので、自分の弾きやすい高さに安定させることができます。
ライブやスタジオなどで立って演奏するためには必須アイテムです。
座って弾くときは膝の上にギターを置くことが多いため、ギターストラップを使わないと言う人も多いでしょう。
しかし、ストラップがないとギターが揺れて演奏に影響が出やすくなるので、座っていても練習中でもストラップをつけておくのがおすすめです。
ギターストラップの素材と特徴
ギターストラップといっても種類があり、主に以下のような素材があります。
高い固定力が特徴です。
他の素材に比べて滑りにくく、ストレスなく演奏できるでしょう。
初心者には安価な合皮がおすすめです。
■ ポリエステルやナイロン
種類が豊富にあり、好きな色やデザインのストラップを見つけられるでしょう。
滑りやすくて服に引っかからないため、ロック調の曲で、激しく動きながらの演奏にも適しています。
■ 綿(コットン)
程よい固定力で、フィット感もGOOD。
革とポリエステル・ナイロンのバランスを取っているとも言えそうです。
ギターストラップの選び方
ギターストラップを実際に選ぶときのポイントを紹介します。
素材のすべり心地
ジャズやフォークなどの落ち着いた曲なのか、ロックやヘヴィメタルなどで激しい曲なのかに合わせてギターストラップを選びましょう。
演奏スタイルによっては、ギターを寝かせたり起こしたりします。ギターの角度をスムーズに変えられるといいですね。
ギターストラップの幅
ギターを肩にかけるとき、ギターストラップの幅は肩への負担を左右する大切な要因です。幅が狭いと、ギターの重さが集中して肩を痛めてしまうでしょう。
肩の負担を考えると幅の広いものがおすすめです。
お気に入りのものが幅の狭いものだった場合は、ギターストラップと肩との間に当て布を使うとよさそうです。
ギターストラップの長さ
自分の体格やギター本体の大きさに合わせて、弾きやすいギターの高さを確認してください。
ギターの高さは、高いと弦を押さえる指の位置を見やすく、低いとある程度自由に指を動かせます。
ストラップが短すぎても窮屈ですし、長すぎても指が届きにくくなるのでほどよく調節しましょう。
ストラップピンの穴の強度
ギターについているストラップピンは、ギターとストラップをつなぐ役割を持っています。
ストラップには、ピンを通す穴が空いています。
同じギターストラップを長く使っていると穴が緩くなるかもしれません。
ストラップとピンを固定する、ストラップロックというアイテムがあります。
穴の強度が気になる方は、ストラップロックを使いましょう。
(参考リンク:イシバシ楽器オンラインストア)
かわいいギターストラップを選ぶ
ギターストラップが自分の気に入ったデザインだと演奏中にテンションが上がりますよね。
ギターストラップは簡単に取り付けが可能です。
その日の気分やファッションに合わせて、ギターストラップを選ぶのも楽しいでしょう。
ギターストラップの正しい付け方
お気に入りのギターストラップを選んだら、ギターへの付け方です。
ギターストラップに欠かせないストラップロック
ストラップロックは、ギターがストラップから外れないように固定する役割があります。
動きながら演奏するとき、ギターの落下を防ぐのに役立ちます。
いわゆる「ロックピン」と言われるストラップロックです。
ストラップピンそのものを取り替える手間はありますが、装着後はストラップピンとストラップを簡単に取り外しすることができます。なんといっても特徴は強度。
安定感が増し、安心してギターを弾けるでしょう。
■ ピンの上からかぶせる簡易型タイプ
ストラップピンを外さずに上からかぶせるだけなので、取り付けが簡単。
安価なものが多く、バリエーションが豊富なのもうれしいポイントです。
ただし強度はロックピンよりは落ちるので、演奏シーンに注意が必要です。
■ 5円玉を代用する方法も!
「ストラップロックを買うほどではないけど、固定させたいな」と思うときに使えるのが、何と5円玉。
使い方は簡易型タイプと似ています。
ギタリストのみなさんにいいご縁がありますように。
基本的な取り付け方法
ギターストラップは、ギターにストラップピンがあるかないかによって、付け方が変わります。
ストラップの穴にギター付属のピンを通すだけです。
初めてギターストラップを付ける前には、ペンを穴に入れて穴を柔らかくしておくと、ピンを通しやすいでしょう。
■ ギター本体にストラップピンがない場合
紐を使います。
ギターのヘッド部分に紐を結び、ストラップの穴と結びます。
紐が緩んで落下しないよう、しっかりと結んでください。
ギターストラップの調整方法
ギターを装着したら、しっくり来るようにストラップを調節していきましょう。
長さの調節方法
長さの調整は、ギターストラップによって違います。
一般的な3つの調整方法を見てみましょう。
カバンなどにも使われている方法で、簡単に調節できます。
動きながらの演奏だと、使用中に長さが変わってしまうかもしれません。適度な長さのところに印をつけておくと、定位置にすぐ戻せるので安心です。
■ バックル型
ズボンのベルトや腕時計などに活用されているような、穴の位置で調整するタイプです。
細かい調整は難しいものの、ピンでしっかりと固定できるのは安心材料の1つです。
■ 折り込み型
金具を使わず、太い革のスリットに、細い革を通して調整します。
慣れるまでは調節に時間がかかるかもしれませんが、金具でギターを傷めるリスクが減らせるのはメリットですね。
ギターストラップの向き
一般的なギターストラップは、ロゴマークの付いている側が上です。
ロゴマークのある部分を、ギター本体のヘッド側にくるようにして取り付けます。
反対にして付けても問題はありませんが、デザインに沿って使いたいものですね。
また、ギターストラップにロゴがない場合は、長さの調整器具があって幅の狭い方をギター本体の下側に付けます。
まとめ
ギターストラップの役割や取り付け方についてご紹介しました。
ギターストラップだけでも様々な特徴があって奥が深いですね。幅や長さなどのポイントを参考にして、お気に入りのギターストラップを選びましょう。
(画像はイメージです)