Interview

3人だからこそ可能性が広がる。結成15周年「シナリオアート」の曲作り

2024.07.04

2014年にメジャーデビューし、今年で結成15周年を迎えた「シナリオアート」。

YouTubeチャンネルの登録者、Xのフォロワーはともに2万人を超え、テレビ東京系アニメーション「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」のエンディングテーマにも楽曲が採用されたことのある勢いのあるバンドだ。

今回は、シナリオアートの軌跡や今後、使用機材について話を聞いた。

シナリオアートは滋賀県発の3ピースバンド

「シナリオアート」のメンバーは写真左から、ベースでリーダーのヤマシタタカヒサ、ギターボーカルのハヤシコウスケ、ドラムボーカルのハットリクミコ。
男女ツインボーカルの3ピースバンドだ。

■15th anniversary & Release One-man Tour

2024/7/6(土)北海道・札幌VyPass.

open 17:00 / start 17:30

ticket ¥4,500

2024/7/13(土)大阪府・北堀江club vijon

open 17:00 / start 17:30

ticket ¥4,500

2024/7/14(日)愛知県・名古屋ell.SIZE

open 17:00 / start 17:30

ticket ¥4,500

2024/7/20(土)福岡県・福岡UTERO

open 17:00 / start 17:30

ticket ¥4,500

2024/7/24(水)東京都・Shibuya WWW

open 18:00 / start 19:00

ticket ¥4,500

LivePocket チケット販売ページ
https://t.livepocket.jp/t/scene11

滋賀から全国へメジャーデビュー

バンドの歴史は2009年にさかのぼる。
高校の部活の先輩と後輩の関係だった、ハヤシとヤマシタがバンド「Scenarioart」を結成。
2011年にハットリが加入し、何度かのメンバーチェンジを経て、現在の3ピース体制が確立されている。

ーー滋賀で2~3年活動されてから、上京されたのですよね。東京に来たきっかけは何だったのでしょうか?
(ヤマシタ)「メジャーデビューのタイミングで来ました」

ーーシナリオアートさん、すごく人気ですものね!
(ヤマシタ)「デビューしたころは、滋賀でもワンマンライブをしたこともなかったくらいです。開催したところで、『お客さん本当に入るのかな?』ぐらいの感覚でしたよ」

バンドのコンセプトはボーカルとリアリティ

ーーシナリオアートのコンセプトを聞かせてください。
(ハヤシ)「ドラムボーカルは特色だと思っています。あとは、3人組でやってるところかな」
(ハットリ)「ツインボーカルなのは、確かに大事にしてるところですね」

ーー曲を聴いていると、ストーリーや映像が浮かんでくるようです。
(ヤマシタ)「最初のころは曲で物語を作ってるみたいなところが多かったのですが、だんだんリアリティーがあるというか、現実的な曲が増えてきている気がしますね」

「時代に逆行する」曲作り?

あらゆる人々の生活を変えたコロナ禍は、バンドマンたちにも影響を与えた。
シナリオアートには、どのような変化があったのだろうか。

作詞作曲は3人の”助け合い”

ーーシナリオアートの曲はどんな流れで生まれているのでしょうか?
(ハットリ)「コウスケさんが思い描いているものを出して、形にしていくことが多いです。そこで曲があまり出てこないと、私たち2人が作ってみることもあります。メンバーが助け合っていますね」
(ヤマシタ)「ハットリさんは作詞も作曲もしていますよね」

PCで作曲できる時代だからこそ、スタジオにこだわる

ーー15年活動してきて、曲作りに変化などはあったのでしょうか。
(ハヤシ)「どちらかと言えばもともとDTMで細かく構築していくことが多かったのですが、コロナ禍を経て、よりバンドらしくなっている気がします」
(ヤマシタ)「スタジオでセッションしながら曲作りをすることが増えてきましたよね」
(ハヤシ)「天邪鬼なのかなと(笑)」
(ハットリ)「時代に沿っていないよね(笑)」

ーー近年DTMで作るバンドが多い中で、逆にスタジオで曲作りするのはかっこいいなと思います。
(ハットリ)「最初は必ずスタジオでやります。でも曲の種を作るときは完全にDTMのみで進めるときと、3人でセッションするときとで分かれていますね。 いずれにしても、最後は必ずバンドに戻って曲作りしています」

ーーなぜDTMからスタジオの流れになったのですか?
(ハヤシ)「コロナ禍を経て周りを見ていると、効率の良さをみんな求め出したように見えたんです。ここで逆に、あまり効率的じゃないことを楽しんでいけたら、もっとバンドらしくなるんじゃないかなと」

3ピースならではの苦労とメリット

ーー3ピースバンドって、個々のスキルがないと成り立たないですよね。
(ハットリ)「私たちの場合はリードギターとキーボードが脱退したので、望んで3ピースになったわけではないんです。でもそこで、『どうやって抜けた穴を埋めるか?』ということを必死に考えたんですよね。『3人しかいなくてやばい!だからみんなで何でもやろう!』と頑張った記憶があります」

ーー3ピースという人数の縛りがあるのに、アイデア一つで格好良さが生まれてくるのはすごいです。
(ヤマシタ)「3人の何が良かったって、移動の車が広く使えるのがいいよね(笑)」
(ハットリ)「分かる!それが1番嬉しかった。遠征のとき、後ろの席で1人がバーンと寝られるのはいいよね(笑)」