キャラクターやアバターを使ってYouTubeで配信する「VTuber」。
このうち「会いに行けるアイドル」として特色を出しているのが「Star☆tune」だ。
2022年9月に活動をスタートし、普段はVTuberとしての配信とアイドルとしてのライブを両立させている。
今回は、VTuberのStar☆tuneに結成の裏側や唯一無二の強みなどを聞いた。
Star☆tuneは「会いに行けるVTuber」
Star☆tuneの魅力は、何と言っても「会いに行けるVTuber」であること。
顔出しをしないのがセオリーの世界で、なぜ珍しい試みにチャレンジしたのだろうか。
メンバーそれぞれの持つ個性
Star☆tuneは、プロダクション社長兼チームリーダーの華咲あいかさん、ライブの衣装を担当する鳳凰レイナさん、DJ出身のゆうきこるねさんの主に3人で活動している。
華咲さんは天真爛漫で、たまに出る天然さが愛されているポイント。
歌って踊るのが大好きで『生まれた時から超絶アイドル!』がキャッチコピーだ。
レイナさんはメンバー最年少。見た目や話し方はギャルだが、勤勉でストイックな一面が魅力である。
こるねさんは、元気な現役DJアイドル。パワフルな歌声と元気さで、フロアを沸かせている。
VTuberが輝ける可能性を求めて
――VTuberが人前に出て、ライブすることになった経緯を聞かせていただいていいですか?
(華咲)「VTuberは顔出し禁止が暗黙の了解で、肌すら出さないという時代もあったんですね。でも近年VTuberが増えてきて、活躍できる幅が狭まってきていると感じていたんです。
VTuberはもっと輝ける人がいるし、もっと頑張りたい人もいっぱいいると思う。みんながどんどん輝ける世界を作りたくて、会いに行けるアイドルVTuberを作りました」
東京ドームに立つことを目指してスタート
――結成はいつですか?
(華咲)「事務所の立ち上げが2022年の夏。活動スタートは、華咲が2022年9月・レイナは2023年1月・こるねは2023年6月です」
――華咲さんが社長でグループを発足したんですね。お二人は、なぜ加入したのかを聞かせていただいていいですか?
(レイナ)「小さい頃にアイドル活動をしていたのですが、一度衣装の道に進んだんです。でも自分の中で『もう1回アイドルをやりたい!』という意欲が出て、Star☆tuneのオーディションサイトを見つけたんです。
オーディション時に『自分の作った衣装で東京ドームに立ちたいです』と、熱量を伝えて入りました」
(こるね)「はなちゃん(華咲)からのスカウトです。アイドル経験はなかったんですが、DJの活動をしていて出会いました。歌やダンスの経験はないんですが、東京ドームに立つという目標を見て、『めちゃくちゃええやん、超魅力的やん!』と感じたんですよね。
東京ドームで自分がリミックスした曲やプレイリストをかけられたらかっこいいし、それを叶えたい一心で加入させていただきました」
Star☆tuneの強みとこだわり
Star☆tuneの普段の活動やライブで歌う曲のこだわりを聞いてみた。
普段の活動スケジュール
――普段はどんな活動を?
(華咲)「基本的に3人とも、ほぼ毎日YouTube配信をしています!アイドルとしても活動していますので、音楽ライブのレッスンを毎週やったりレコーディングがあったりします。ワンマンライブもありますよ」
――ライブもコンスタントにやっていきたいところなんですね。
(華咲)「やっぱり、ライブで会えるのが私たちの強みですから!他のVTuberさんとの差別化というか、私たちはライブ特化のVTuberとして活動していけたらというのは常に思っています」
選曲基準は「幅広いファンが楽しめる」
――Star☆tuneさんの曲へのこだわりを伺ってもいいですか?
(華咲)「私たちの活動は、あくまでカバー曲が基本なんですね。時代のニーズに合わせて、幅広いファンが楽しめるように選曲しています。
オリジナル曲もあります!グループコンセプトは、『ステージの上の一等星』。星をイメージした曲や星のように輝いていくストーリーが見える曲を主に作らせてもらっています」
(こるね)「カバーの選曲は、全部はなちゃんがやってくれてるんです。しっかりと1本のワンマンライブができるように、元気な曲や可愛い曲、ちょっと魅せるようなダンスナンバーみたいな感じで!今は3、4曲ずつぐらいのブロックがありますね」
結束力の秘密は尊敬し合うこと
加入した時期や経歴の違うメンバーなのに、結束力を感じるStar☆tune。
彼女たちの話から、お互いを尊敬し合う様子が伺えた。
ダンスレッスンはまるで運動部!
――ダンスレッスンの様子が聞きたいです。
(レイナ)「ライブで披露する曲は、どれも共通してダンスが激しいですね(笑)」
(こるね)「ダンス初心者からすると『マジ!』ってなっていました(笑)」
(華咲)「運動部だよね」
(レイナ)「ダンスレッスンを始めて8キロ痩せました(笑)。レッスンでは体幹トレーニングを1曲まるまるの長さ(曲をかけながら約)4分やるんですよ!
その前に2曲分腹筋して、ストレッチ、リズムトレーニング、アイソレーション・・・それが終わってからやっと振り付け練習なので、2時間ずっと体を動かしっぱなしです。もうジムです(笑)。夏になるとめっちゃ汗かきます!」
メンバーが見るお互いのストイックさ
――メンバーが華咲さんのことをすごくリスペクトしているようにも感じます。
(華咲)「してくれてるの・・・?」
(レイナ)「してなかったら、続けてなくない?(笑)」
(華咲)「よかった!(笑)」
■レイナ→華咲
(レイナ)「はなちゃんを一番尊敬するのはダンスです!私は負けず嫌いで、小さい頃から習い事をたくさんしてたんですよ。今までは『負けたくない』がモチベーションだったけど、
今は『追いかけたい』になってますね。自分が頑張ってるのを見せればみんなが『私も頑張ろう』という気持ちになるかな、とも思っています!」
■華咲→レイナ、こるね
(華咲)「レイナは、一番負けず嫌い。最初の頃はレッスン終わりに毎回拗ねて『わかんない!』と言って帰っていました(笑)。でもすごいのは、言われたことを次の週に必ず克服してくるんです。配信内容や数字といったことも、必ず目標を持ってクリアするから、頑張り屋さんで本当にストイックだなって思っています」
(華咲)「こるねは、star☆tuneの盛り上げ担当として頑張っているんですが、グループ内でもよく周りを見ていて行動をしてくれていて助かっています。周りをよく見れるからこそ場を盛り上げる事が出来ているんだと思います。また、真面目で優等生です。仕事が早いし期日を守れなかった事が本当に無いんです!」
(レイナ)「みんながすごい部分を持っていて称え合えるから、バランスが取れてるんだと思います」
Star☆tuneが見据える未来
最後に、Star☆tuneの今後の目標を聞いた。
グラドルVTuberの活動も広げたい華咲
――社長兼リーダーとして、考える目標はたくさんありそうですね。
(華咲)「事務所として、会社としてはもちろん『東京ドームを目指す』が私たちの一番の目標!去年、150人くらいのキャパシティでライブイベントを開いたんですけれども、今年は500人キャパを達成したいですね。
個人としてはグラビア活動をしているので、グラドルVTuberとして夏のプール撮影会フェスに呼んでもらえたり雑誌に掲載されたりするくらい、活動の幅を広げていきたいです!」
自分の衣装で東京ドームに立ちたいレイナ
――レイナさんのキーワードはやっぱり「衣装」ですよね。
「グループ活動の最終目標に掲げるのは『自分の衣装で東京ドームに立つこと』!ライブの衣装とVアバターとの統一感があれば、すごくいいじゃないですか。
自分の活動としては、デビューしてから2025年1月16日で2年を迎えるため、登録者1万人以上を目指して頑張ります!」
DJのイメージ付けをしたいこるね
――こるねさんのDJももっと聞きたいですね!
(こるね)「会いに行けるVTuberアイドルなので『現地に来てくれる方のニーズを増やすこと』がグループ目標!私たちのパフォーマンス力も上げていかなければならないですね。
私の中での実感として、DJは配信であまりこれまで興味を持ってもらえなかったなと感じています。だから個人目標として『もっと自分に対してDJのイメージ付けをしたい』!実際に、お客さんの目の前でDJをやる日が待ち遠しいですね!」