Interview
世田谷発ロックバンド「夜と同時に、動き出す。」メンバーの素顔と機材のこだわり
2024.05.20
機材見せて!
作曲だけでなく、気になるのは音作り。メンバーの機材を見せてもらった。
Gentaのギターはとにかく重い
――音作りはどうしているのですか?
(Genta)「音作りはアンプでやっています。ギターはすごく重いので、めちゃくちゃロー(低音)が出ます。買うときに3本のギターの中から1番重いものを選んだんですけど、あまりにも重すぎました(笑)。
――周辺の機材を見せてください。
(Genta)「不要なローを消すために『Sweet Honey』というエフェクターを踏んで、クリーンなサウンドを作っています。歪みには『idea sound product』のオーバードライブ。『Tube Screamer TS-808』をモデルにしたエフェクターで、楽器屋の人にすすめられて買いました。ほかにもノイズを出すために『Big Muff』を使ったり、気分でリバーブを使ったりしていますね」
ベースのよねたはバンドのカラーに合わせた音作り
――続いては、ベースの機材を紹介してください。
(よねた)「Darkglass Electronicsの『Microtubes B7K』というプリアンプをメインで使って、EQで音抜けを調整。基本はこの2つです。最初は違うプリアンプを使ってたんですけど、このバンドに入った時に「このバンドの音じゃないな」と思って変えたんですよ。歪みのある今のプリアンプがしっくりきていますね」
ーーほかの機材も教えてください。
(よねた)「歪みにDarkglass Electronicsの『Microtubes B1K』を使ってます。 歪みをほぼ0にしててもけっこう歪むんで、めちゃめちゃ歪みが強いです。ハイが強くなっちゃうので、歪みはほぼゼロで使ってます。『Big Muff』は安いし入れとくかって感じ(笑)。
Gentaがノイズ好きなんで、リクエストに対応できるようにしてます」
ドラムのイシカワトワは落ち着いた音がお気に入り
ーードラムはどんな点を意識して機材を選んでいますか?
(イシカワ)「ペダルはPearlの『ELIMINATOR』なんですけど、ちょっと特殊で、ボードがない。ただ、キックは踏みやすくて素直なペダルだと思います。スネアはTAMAのウォールナットのもので6.5インチです」
――金物は全部Zildjianで揃えているんですね。
(イシカワ)「ハイハットは中古の『A CUSTOM CRASH』14インチ。Aカスタムの割にはかれた音で、落ち着いた音が好きなので気に入っています。左クラッシュは19インチ、右カスタムは20インチ。
ライドは22インチの『K RIDE』です。Kは深みのある音で好きですね。分厚くもなく、じゃんじゃん鳴らしてもきれいに鳴ってくれるので、気に入って使っています」
メンバーが見つめる今後の夢
曲作りや音作りにこだわりが詰まっている「夜と同時に、動き出す。」。今後の夢や目指す方向とは。
目指すのは「ライブがかっこいいバンドに」
ーー今も結構頻繁にライブをやっているのですよね。
(Genta)「そうですね。昨日も下北沢でライブ、今日も下北沢でライブ。明日は渋谷ですが・・・下北沢が多いですね。世田谷発ですので!下北沢はカルチャーの発信場所と言われているので、僕たちの曲も多くの人たちに届けていきたいですね」
ーー「ライブを頻繁に行う」ことを大事にする印象を受けました。
(Genta)「『ライブがかっこいいバンド』になりたいんです。今の時代はSNSでも発信できるけど、僕たちは世田谷発を掲げている以上、世田谷の地から生の音楽や思いを届けていきたいという思いも強いですね」
たくさんの人の目に届くバンドへ
ーー今後の「夜と同時に動き出す。」の目標は?
(Genta)「CDを出し続けること。そして、ツアーを回って、かっこいいライブをたくさんの人に見てもらうことです。世田谷から全国に、ファンの輪が広がっていってくれるとうれしいですね。これからもバンバンライブしていきます!」